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第四十一話「京麩のレシピ」


🔪開幕:スケアリーの厨房


部屋の中央に据えられた調理台。

周囲には**“食材ではなく人間の断片”**が並べられていた。

耳、爪、涙、息、声帯、まばたき、そして――記憶。


その前に立つのはスケアリー。

京麩 小環。


血を吸ったような深紅のロングコートに、

首元だけが真っ白なシャツ。

その胸元にはレシピ帳――“スケアリーイズム”が縫い込まれている。


「さあ、ユリウス。

君を調理するレシピは、“私自身”のレシピでもある。

この料理の材料は――私のすべて。”




🔪ユリウスの反応


ユリウスはゆっくりと歩を進め、

スケアリーのレシピ帳に目を落とす。

そこに書かれていたのは――


> 「犯人の思考を模倣し、

それを超えるために、自分の人格を一度分解せよ。」




「……お前、それをやったのか?」


スケアリーは微笑んだ。

「もちろん。10回もね。」




🔪スケアリーの実況「自己分解ステーキ・脳内熟成仕立て」


「ひょおぉぉぉおおおおおお!!!!!!」

スケアリーが自分の胸元を引き裂きながら、レシピ帳をベリッと破る!


「これがねぇ!!!

**“自己分解熟成肉”ってやつなんだよ!!!!」」


「人格を細切れにして、

感情を脱水して、**恐怖だけで乾燥熟成するの!!!!」


「スケアリーっていう一人の料理人はね!!!

**“他人の犯行”というスパイスで、自分自身を燻製してきたの!!!!」


「だから私の肉は、うまいッ!!!!

**美味の定義は、“自分を一度食った奴だけが語れ”ってこと!!!!」




🔪レシピ:10の工程


壁に映し出されるスケアリーの“自分を殺す手順”――


1. 名前を捨てる



2. 感情を味覚に変える



3. 恐怖を調味料として濾過



4. 筋肉を思考で切り離す



5. 記憶を低温でコンフィ



6. 声をミンチに



7. 狂気を泡立てる



8. 絶望をソースにする



9. 美学を火入れ



10. 最後に、“誰にも喰われたくない自分”を盛る






🔪ユリウス、試食する


ユリウスが手を伸ばし、

スケアリーが差し出した“無形の一皿”を口に運ぶ。


その瞬間――

彼の口の中に広がったのは、

誰でもない、ただの“京麩 小環”の味だった。




🔪スケアリーの食レポ「美学のラグー・孤独仕立て」


「ひぎぎぎぎッッッ!!!!」

スケアリーが自分の舌を噛みながら倒れ込む。


「これが!!!これが!!!!

**“誰にも理解されない、美の完全体”!!!!」


「酸味なし!苦味なし!でもッ!!!

**“孤独の旨味”がスープの底に眠ってる!!!!」


「食べれば食べるほど、私がわからなくなるの!!!

でもそれが、快感!!!!!!!」




🔪ラスト:ユリウスの一言


皿を舐め終えたユリウスは、ゆっくり顔を上げる。


「……お前の味、

確かに最高だった。」


「でもな、俺は“自分のレシピ”でお前を料理する。

スケアリー、次はお前が“食材”だ。」


スケアリーの頬が、僅かに紅潮した。





次回 → 第四十二話「恐怖の工程」

スケアリーイズム - 完全犯罪のレシピ

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