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蒼乃 月
417
管野アリオ
429
スマートフォンの画面に、チラリと視線を配ると、元カノからの電話。
着信音を無視している俺に、理麻が『もしかして…………元カノ?』と聞いてくるが、俺は、その場を濁すように、曖昧に返事を返す。
元カノに、水を差された雰囲気になったベッドルームに、俺は、気を取り直すように、理麻を様々な体位で抱き尽くした。
あまりにも激しく抱いたせいか、セックスの後、意識を手放した彼女。
俺は、理麻の身体にデュべを掛け、シャワーを浴びに、ベッドルームを後にした。
***
膨大な着信履歴を眺めながら、盛大にため息を吐くと、けたたましい着信音とともに、スマートフォンの画面が急に明るくなる。
誰からの電話なのか、予想がつくだけに、ウンザリしてしまう俺。
このままシカトしても良かったが、着信音に気付いて、ベッドルームで寝ている理麻が起きてくるかもしれない。
顔を顰めながら、しばし画面に視線を落とした俺は、仕方なしに通話のアイコンをタップした。
「…………もしもし」
『やっと出てくれた……』
元カノは、俺が電話に出て安心したのか、開口一番、そう言い放つ。
「なぁ。何度も俺のスマホに電話してきて、一体何の用なんだ? お前が浮気したから、俺たち、別れたんだよな?」
『そうだけど……でもっ……』
「一時の気の迷いだって言いたいのか?」
『……っ』
元カノが、ゴクリと言葉を飲み込む音が、スマートフォンを通して聞こえた気がするが、俺は黙ったまま、会話の続きを待つ。
しかし、電話口の向こう側にいる元カノは、無言のまま。
「俺から話す事は何もない。もう電話してくるな」
通話終了のアイコンをタップし、俺はテーブルの上に、スマートフォンをぞんざいに置いた。
(ったく…………今更何なんだよ……)
ソファーに身体を預け、髪を掻きむしる俺の中に浮かんできたのは、理麻の、はにかむような笑みだった。
この二ヶ月、理麻と会うたびに、そして…………理麻を抱くたびに、気持ちが彼女に持っていかれているのを感じている。
(理麻と再会して、俺は──)
俺の思考を遮断させるかのように、元カノの電話から数分後、インターフォンの電子音が静かなリビングに響いた。
コメント
1件
うわあああ元カノから電話来ちゃったか〜!!😭💦 しかも理麻ちゃんが寝てる横で出るしかないって状況、めっちゃ胃がキリキリする…! でも主人公が「今更何なんだよ」って思ってるのが伝わってきて、ちゃんと理麻ちゃんに気持ち向いてるんだなってホッとしたよ…! 再会してからの気持ちの変化が丁寧に描かれてて、次の展開が気になりすぎる…! インターホン誰だ!? 続き早く読みたいよ〜!!🌸