TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
シェアするシェアする
報告する

「これは没収じゃ」

いつの間にか後ろに立っていたおじいさんが、手に持っていたタオルを掲げた。倒れるときに奪われたらしい。

「返して!」

慌てて立ち上がろうとするけど、足が震えてうまく立てない。

「ははは、嫌なこった!」

おじいさんはそういうと、老人とは思えない速さで商店街の方に消えていった。

「ちょっと、待ってよぉ!」

わたしは慌てて追いかけようとしたけど、大勢の人に阻まれてしまった。

「邪魔しないでぇ!!」

必死になって叫ぶけれど、全然聞いてくれない。それどころか、周りにいる人たちがどんどん増えてきて、わたしはますますパニックになってしまった。

「どいてください!お願いだからぁ!」

涙目になりながら叫んでも、誰もどいてくれない。そのうちわたしは大勢に囲まれてしまい、身動きが取れなくなってしまった。

「いやあああ!見ちゃダメェ!見ないでぇ!」

わたしは必死に手で胸を隠した。でもそんなことをしても、かえって逆効果だった。周りにいる人たちは、「いい体してるな」とか「かわいいね」なんて言いながら、わたしの体をジロジロと見ていた。中には、「触らせてよ」と言って手を伸ばそうとする人もいる。

「ひっ……」

恐怖のあまり言葉も出なかった。手は次々に伸びてきて、私は周りの人に担ぎあげられてしまった。しかも、両手、両足をつかまれて身動きが出来ない。さろだけじゃない。みんなは私の両足を開かせて、わたしの大事なところをみんなにみせつけるようにした。

「やめて……お願い……。もう許して……」

泣きそうな声で言ったけど、もちろん誰もやめてくれなかった。

「じゃあいくぞー」

そう言うと、たくさんの人が一斉に私を持ち上げた。そしてそのかっこうのまま、商店街の方に走っていく。

「イヤアァ!!降ろしてぇ!!!」

恥ずかしさと恐怖が入り交じり、頭がおかしくなりそうだ。でも、いくら叫んだり暴れたりしたところで無駄だった。そのままの状態で、商店街の中を走り続ける。買物中の大勢の人たちがそんなわたしを見てクスクス笑いながら、指差して何か言っている。

「見てみて、あれ」

「まあ、あんな格好で……。かわいそうねぇ……」

「若いっていいわねえ」

「写真撮ろうかな」

「何やってんだお前は!」

「すいませえん、通してくださーい」

「この変態女、気をつけなさい!」

「キャハハッ!」

「こっち向いて―!」

「誰か写メとれ!」

「うひょおおお」

「かわいいなあ」

「最高だぜ!」

「もっと走れー」

「頑張れー」

「俺の股間も応援してくれー」

「いやああああ!!!」

「みなさん、この子は病院へ連れていきますから、心配しないでください」

わたしを担いでいる男の人はそう言うと、さらにスピードを上げた。

「イヤーッ!誰か助けてぇ!」

わたしは悲鳴を上げ続けたけど、当然、誰一人として助けてくれる人はいなかった。わたしは、町の人たちに見守られながら、裸で走るという恥辱を味わい続けた……と、そのとき、私を担いでいる男の人の一人が、

「おいおい、見てみろよ、この女、こんな状況で濡れているぜ」

「ほんとだ、感じちゃんてんの?淫乱だなあ」

と言い出した。私は「嘘っ!?」と否定したかったけれど、確かに下半身の辺りに違和感があった。

「お前、見られて感じるタイプなのか?」

「ち、違います……」

「じゃあなんでこんなにしてんだよ」

「そ、それは……」

わたしは恥ずかしくて何も言えなかった。すると、別の男が、

「なんだよ、じゃあもっと気持ち良くしてやるよ」

というと、私の股間に手をのばし、ソコを触ってきた!

「あっ」(続く)

この作品はいかがでしたか?

11

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚