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君と僕のユートピア

第88話 - 心の箱②

810

2025年06月25日

#恋愛

#めめなべ

#SnowMan

#渡辺翔太

#BL

#目黒蓮

花凜

翔太 side

涼太❤️『おはよう翔太。俺先に仕事行くから。今日遅くなるから晩ご飯済ませておいで』

起きたばかりの俺は目を擦ると、そっけなく〝行ってらっしゃい〟と言ってしまい、悲しそうな顔をした涼太が〝見送りしてくれないのかな？〟と言って俺に背中を向けた。慌てて涼太に擦り寄り抱き付いた。

翔太💙『悪かったよ怒らないで』

涼太❤️『怒ってないよ。少し寂しくなった。仕事頑張って翔太。俺も頑張ってくる』

翔太💙『次のお休みいつ？今度は涼太の行きたいところに行こう』

涼太❤️『分かった。でも七夕の頃まで一緒の休みないかな。翔太も今日から忙しくなるでしょ』

仕事が忙しい方が今は助かる。

今日は配信用の撮影で、あれ以来初めて亮平に会う。

気がつくと涼太が顔を覗き込んできていた。

涼太❤️『大丈夫？翔太しっかり。一緒には居られないけど・・・頑張っておいで』

涼太から頭を撫でられると不思議と力が湧いてきた。

翔太💙『キスは？もっと勇気が出るかも////』

涼太❤️『ふふっ甘えん坊だね』

これでいいんだって思える。

涼太は俺を裏切ることは無いし、俺さえちゃんと蓮を忘れて、涼太を愛せば沢山の愛で返してくれる。

翔太💙『涼太、明日一緒にプラネタリウム行かない？それでちゃんと最後にしたいから』

涼太❤️『・・・分かった。じゃぁ現地で待ち合わせしよう。明日も撮影で時間ギリギリなると思うよ』

どちらからともなくキスをすると、舌を抱き合わせた。

涼太❤️『仕事行きたくなくなるじゃん///』

翔太💙『休んじゃう？ふふ///』

こんな生活だって悪くない。

不安と引き変えに得られる幸せだっていつか本物の愛に変わる。

涼太を見送ると仕事へ向かう準備をする。顔をパチンと叩いて気合を入れた。

大丈夫、ちゃんと出来るよお前なら・・・

亮平 side

あれから俺と蓮はそれぞれの家へ戻った。

憑き物がとれたように今は心が軽い。

翔太の幸せを思えば、あの二人の間に俺が割って入るべきじゃなかった。

結局は自分を苦しめ、二人を苦しめた。誰も幸せにならない結末を迎えてしまってる。

二人のために俺に出来事はあるだろうか。

辰哉💜『阿部ちゃん痩せた？』

亮平💚『そん事ないよ』

康二🧡『しょっぴー膝枕してや』

翔太💙『重い・・・俺疲れてんの離れろ』

今日は4人で配信用の撮影だ。久しぶりに見た翔太が元気そうでよかった。

意識的に俺を見ないようにしている。

撮影は順調に進み、翔太は仕事を終えると急いで帰り支度をすませるとスタジオを後にする。

翔太💙『じゃぁまたねぇ』

慌てて後を追いかけた。逃げ足早いんだから・・・

階段を駆け降りるとエレベーター前で待った。

開かれた扉の向こうにいる翔太が俺を見るなり顔色をかえた。

エレベーターの中で足が固まっている。翔太に手を伸ばした。

亮平💚『おいで、大丈夫だから。逃げてないでちゃんと話そう』

タクシーを捕まえると、俺の家へ翔太を連れてきた。翔太はずっと黙ったままだ。

コーヒーを淹れ翔太に差し出すと手に取って啜っている。

亮平💚『翔太、顔を上げて貰えるかな？』

床を濡らした涙が、顔を上げると今度は翔太の頬を濡らした。

亮平💚『ごめん。翔太を傷つけるつもりは無くて、お酒を飲みすぎて俺が蓮を誘った。二人ともすごく酔って・・・』

翔太💙『謝らないで、悪いのは俺だから。二人を選べず二人に抱かれて、二人に愛して欲しくて。俺の我儘で皆んなが不幸せだ』

亮平💚『何で俺のせいだって言ってくれないの？俺が二人に割って入ったからこんな事になったのに』

2人して泣いてみっともない。翔太は優しすぎる。

絶対俺を責めたりしない。

翔太💙『もう帰るね。今涼太と俺付き合ってる。幸せなんだよ。だから蓮と幸せになってよ』

亮平💚『あれから蓮と俺はあの家を離れたよ。俺たちの間に友達以上の感情はないんだ。蓮が翔太に会いたがってる。蓮の心が壊れそうで見ていられない』

信じられないというような顔を俺に見せると、翔太は立ち上がって玄関扉に手を掛けた。

翔太💙『もう遅いよ・・・俺は涼太と生きていく。そう決めたんだ涼太を愛すって』

亮平💚『愛って、自然に芽生えるモノじゃないの？どうして自分に嘘つくの？傷つくのが怖いから？涼太を傷つけたくないから？そうやってまた翔太が傷つく』

翔太💙『黙れよ！決めたんだ決めたんだよ・・・離して亮平お願い』

翔太も蓮も壊れそう。

翔太を抱きしめると肩を震わせ泣いている。

亮平💚『翔太、自分に正直に生きなさい。怖がらないでちゃんと前向いて自分の足で歩くんだよ。そうしたらきっと手を取ってくれるから。涼太の事は俺に任せて。心配いらないから。蓮が待ってる』

ここまで気を張っていたのだろう。力なく膝から崩れ落ちると床にへたり込んで泣き続けた。

翔太は俺を拒んだ、背中を摩ると抵抗した。

一頻り泣くと立ち上がり、意味不明の言葉を発して俺のマンションを後にした。

翔太💙『亮平、心の箱ってどこに売ってるか知ってる？もう満杯なんだ』

君と僕のユートピア

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810

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storyのストックがなくて焦ってる😅 あぁ〜早くイチャコラしたい🖤💙

阿部ちゃんの中で整理ついたんだね…。舘とくっついてほしい(何度目) プラネタリウムでめめと再会したら、物語は終わっちゃうのかな。終わりが見えて来て、花凛さんはほっとしているかもだけど、私は寂しい。ラブラブな2人を見ていきたい🖤💙

花凜

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