「…………」
私は目の前に広げたスケジュール表を見て、音にならない唸りを潜めながら、足を組んだ。
人差し指と中指の間に挟んだボールペンが、まるでシーソーのように宙とテーブルを行ったり来たりしている。
時間だけがやけに早く感じる。
「難しい顔して、どうした?」
「び……っくりした。村尾君」
不意をついた声に顔を上げると、彼が私の顔を覗き込んでいた。
その瞳が不思議そうな色をしている。
「そんなに集中してたの?」
くすり、と笑いながら、彼が目の前の椅子を引いた。
場所は食堂。時間は昼過ぎ。――とは言っても、それなりに席は埋まる。
食べ終えた“そば定食”のトレーを残している私と違い、彼はまだ湯気の立つ“そば定食”のトレーを置いた。
もう何度も重なった妙な嗜好の共鳴に、感心にも似た感動を覚えていると、彼が手を合わせながら、逆さ文字を*****
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