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書きなぐり作品
⚠病み・ アンチ・暴言表現〇
バドエン想定、 奇病〇
今回の奇病↴
トロイ
体が半透明になる奇病。進行すると半透明から完全に透明になり、蒸発して消えてしまう。消えたいと強く願った時に発症する。治療法は自分を強く必要とする存在。
(説明元↬創作奇病一覧)
ご本人と関係ありません
地雷さんばい
それでも良ければどうぞ
消えたい
そう願い始めたのはいつからだっけ
あぁ…そうだあの日だ。
いつも通りだった。
でも何となく見た自分の動画。
そのコメ欄には “消えろ”だとか“タヒね”だとかそんな人が傷付くような言葉……つまりアンチコメが多数あった。
自分のTwitterのDMでも最近はアンチは来てた。
最初は気にしなかった。
実況者をやってる以上来る事はわかってたから。そして 仲間がいたから…。
でも今は……
自分のTwitterを乗っ取られて仲間を傷付ける自分は思ってもない言葉が世に出回ってそれを仲間が見て………。
俺は今では孤独。
楽しかったゲームも今では楽しくない
心配してくれる人はいるけどどうせそれは“心配してるフリ
”自分の好感度を上げる為の嘘だ。
あぁ…本当にこの世から
ふと自分の手を見る
幽霊のように半透明になっていた
このまま透明になってしまいたい
足元を見るとそこには自分の足がなかった
まるで本当の幽霊みたいだ
指先から少しずつゆっくりと消えていく様子は、まるで手から零れ落ちていく水のようだ
そう最後には何も残らない水のよう……
なんでだろうという疑問はあるが消えるなら好都合。
このまま放置しよう
どうせ俺が消えてしまっても必要とする人なんてもうこの世には居ない。
寝室に行きベットに仰向けで寝転がる
両手を上にあげるとさっきよりも進行が進んでいた
左がいちばん早く右が1番遅い
まだ文字は書けるだろうか
立ち上がって 右手でペンを持ってみる
持てた。
字も書ける
なら手紙を書こう
多分見ないであろう“元”仲間たちと心配してる“フリ”をしてたあいつらに。
書き終わった
驚くことに右手で字を書いてる間左が主に消えて今では左腕なんてない。
さっきは膝までしか消えてなかった足も今は腰の辺りまで消えていた
右手は今時が動いたかのように消え始めた。
まるで透明病みたいだなと思っているが
体全体が半透明になるとは聞いたことがない
“進行する度に透明になる部位が増える”
とは聞いたことある
だから多分違うやつだろう
今さっき説明したと思うけど俺は透明になってることに気付く前から少し半透明になってきてるな〜とは感じてた
気のせいだと思ってたから病院には行かなかった
めんどくさいしそれに腕の怪我を聞かれると思ったから
人に会うことが怖い。
それも理由だろう
さてそろそろ全部消えてしまうとこまで来て
最後は彼らの言葉を聞きたくなってしまった
だから顔を使って電話をした
『なんですか』
『どうしたんだ?』
『トラゾー。心配なんかしなくていいよ』
やっぱり予想通りの言葉が返ってきた
大嫌いで大好きな人達。
『で、要件はなんですかぺいんとさん』
『ないなら切るよ』
『ちょっとクロノアさん、しにがみさんそれは酷いですよ!!』
要件……
要件か…………
お前らの声を聞けたらそれでいい
無言のまま時間が過ぎる
だってもう声なんて出ないのだから
返事は返せない。
『はぁーもう抜けます。さようなら』
『俺も抜けるね。じゃあね 』
krさんとsnくんは返事をしない俺に嫌気がさしたのか抜けてしまった
残ったのはtrと俺。
静かな時間が続く
この時間はいずれ終わる
だってもう……
手遅れだから
『ぺいんとーどうしたんだー?ぺいんとー?』
ありがとう
偽りだとしても俺のことを心配してくれて…
あ……り
が……
tr視点
pnからの返事がなく心配になって
pnの家まで来た。
rd運営の皆さんも心配になって一緒に来た
「ペンサンダイジョウブカナ」
「ずっと無言やったんやろ?なんかあったんとちゃうか?」
「わかんないから来てるんですよ!!」
相変わらず呑気な人達だなと思う
ピーンポーン
………………
チャイムがなったらどんな時でもすぐに返事を返すはずの彼の声が聞こえなかった
ドアに手を触れるとガチャリと音がしてドアが開いた
つまり鍵かかかってなかったのだ
「危ないね〜」
そう後ろにいるknさんは言う
何故だろう
嫌な予感がする
急ぎ足でpnの部屋に行く
そこには……
誰もいなかった
「ぺんちゃん出かけてるのかな〜」
「でも鍵はかけると思うよ」
「ナラナンデデンワシタノ?」
「確かにな〜無言だったのも気になるしな」
そう口々に言う彼らを横に俺は
pnの机に“手紙のようなもの”があることに気付いた
机に近づき手紙であろう紙を丁寧に開いて中を読んで俺は絶句した。
涙が出た。
rdさんたちも気づいてそれぞれ自分の“名前”がある紙をとって中を読んだ。
もちろん涙が出てた
滅多に泣かないkyoさんやknさんも。
俺の手紙の内容とrdさん達の内容は殆ど同じだった
嗚呼なんでもっと気づけなかったのだろうか
あの時の電話は…………
最後に俺らntjo組の声を聞く為だったのだということに気付いても今はもう遅い。
もう彼はこの世に居ない。戻らない 。
くだらなかった日常を変えてくれた彼のいる非日常なあの日常はもう戻ってこない。
でも驚くことにあんな態度を沢山取ってきてた彼らにもちゃんと丁寧に手紙があることだ。
本来なら書かなくても良かっだろうに
でも彼は彼らのことを大切にしてた
優しすぎるぐらいのお人好しな黄色い彼。
感謝してもしきれないぐらい支えてくれた彼
駄目なとこもあるけど良いとこが1番思い浮かべれる彼…。
手紙にあった“心配してくれるふりだったとしても嬉しかった”あれはフリなんかじゃなくて本心だ。
本当に信じて大切で心配してたんだ。
でも俺は本当に駄目なやつだ。
だって電話の意味に気づけなかった
電話の意味に気づいていたのなら俺は……
ぺいんとのことが必要だということを伝えたというのに…
多分pnは奇病のトロイだ。
治療法は自分を強く必要とする存在。
俺がpnのことを……
いや俺“ら”がpnのことを強く必要とすれば
こんなことにはならなかったのに…
ごめんよ…
ごめんよぺいんと。
気が済むまで泣いた後俺はsnさん、krさん、tmさん、rbrさんを含むwrwrdの皆さんをpnの家に呼んだ。
rbrさんとtmさん以外は嫌そうな感じで渋々来た感じだったがpnのことを伝えて手紙を見せると
みんな泣いていた。
自分の間違いに気付いた人や後悔をしてる人もいた。
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END.必要だった彼