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お兄ちゃんっ!!!もうーっ!!!やったねᕦ( ᐙ )ᕤヤッタネ 帰って来た時はデレデレの顔してるかな???😆 優羽ちゃんものんびり楽しんでねー🛍️🫖🍰
お母さんも流星君と仲良しになって長野に帰ってきた時とは雲泥の差の歓迎ぶり🤭💛 みんなが仲良しなのはいい事🎶でお兄ちゃんと舞子さんがお付き合いするのもみんなの歓迎ぶりでもっと家族が仲良くなれそう🥰👍 さぁ優羽ちゃんも独身気分でショッピングにレッツゴー🛍️🤗🎶
次の日の土曜日、優羽は仕事が休みだったので午前中流星を連れて実家へ顔を出した。
母の恵子がカタログの見本を見たいと言ったので、買い物ついでに実家へ寄る事にした。
流星は前回のお泊り以来の実家だったので大喜びでついて来た。
「ただいま」
「おばーちゃんただいまー」
流星がニコニコと笑顔で大声を出すと、すぐに恵子が出て来て満面の笑みになる。
「流ちゃんいらっしゃい。おばーちゃん流ちゃんの好きなお菓子をいっぱい買っておいたわよ」
母は嬉しそうに流星の靴を脱がせると、手を引いて奥のダイニングへ向かった。
するとダイニングから兄の裕樹がひょいと顔を出して優羽に言った。
「おお、来たな! どれどれ早速例のカタログとやらを見せてもらおうじゃないか」
裕樹が待ちきれない様子なので、優羽はバッグからカタログの見本を取り出して裕樹に渡した。
裕樹がページをめくり始めると、お茶を入れようとしていた恵子は作業を中断して裕樹の隣に座る。
そして一緒にカタログを見始めた。
そこへ今度は流星が裕樹の膝の上に座りカタログを覗き込む。そして説明を始めた。
「あ、これぼくだよ! これもぼくなの! あ、これはママ!」
「うーん、流ちゃん可愛く写ってるわねー」
「本当だ、本物の子役モデルみたいだなぁ」
褒められた流星は得意気な顔をしている。
全ページを見終わった恵子が言った。
「優羽もとっても綺麗に写っているじゃない? 佐伯さんってやっぱりプロなのねー」
「なんかその言い方だとカメラマンの腕がいいから綺麗に写ったみたいな感じじゃない?」
優羽が少し拗ねたように言ったので、恵子と裕樹が笑う。
そこで裕樹が言った。
「俺、ちょっと出かけて来るわ」
「お兄ちゃんどこに行くの?」
そこで母の恵子が優羽にウインクをして言った。
「裕樹はデート!」
「ええっ? もしかして舞子さん?」
「そうだよ。実は彼女と付き合おうかなと思っているんだ」
と裕樹は照れくさそうに言った。すると母の恵子も言う。
「この前裕樹がいきなり連れて来てね、私も一度お会いしたのよ。とってもいいお嬢さんだから母さん大賛成!」
「はー、急展開でびっくり」
優羽一人が驚いていると、裕樹が言った。
「今日は流星も連れて来ていいって言ってくれてるんだ。どうする流星? また舞子ちゃんとひろちゃんとおでかけするか?」
途端に流星が笑顔になる。
「うん、ぼくいきたい! まいこちゃんだいすき!」
「じゃあ一緒に行こうか」
裕樹は笑顔で流星に言った。そして続ける。
「優羽、お前もたまには一人でのんびりしてこいよ。ショッピングでもカフェでもさ。そういや駅前に新しいカフェが出来たらしいぞ。お前東京ではカフェ好きだったんだろう? こっちに帰って来てからはなかなか行くチャンスもないんだろうからたまにはのんびりしてこいや」
裕樹は優羽にそう言うと、出かける前に流星をトイレに連れて行った。
すると母の恵子も言った。
「今日母さんは店に春子さんが来るからお茶しながら世間話でもしようと思ってるのよ。だからあんたは一人で羽伸ばしていらっしゃい。今までずっと忙しかったんだからたまには息抜きしておいで」
あまりにも嬉しい二人からの申し出に、
「うん。じゃあせっかくだからショッピングでもして来ようかな」
優羽は嬉しそうに答えた。
そこへトイレから戻って来た裕樹が、
「じゃあ行ってきます」
と言って流星と手を繋いで出掛けて行った。
二人を見送った優羽は突然出来たフリータイムに心を躍らせる。
そして出掛ける準備を始めた。