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夏目萌*優しい彼~コミカライズ
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蒼乃 月
417
管野アリオ
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「じゃあ、そろそろ帰るね」
恵斗くんとメッセージアプリの交換をした私は、玄関へ向かう。
「理麻、新宿駅まで送るよ」
「大丈夫だよ。一人で駅まで行けるし」
「けど、外は暗いし、心配だな……」
「ありがとう。家に着いたら、恵斗くんにアプリで知らせるし。じゃあ…………今日は楽しかった。またね」
「理麻。気を付けて。着いたら連絡して」
どことなく寂しそうに見える面差しの恵斗くんに、私は笑みを見せて手を振り、彼のマンションを後にした。
新宿駅までの道のりを、淡々と歩き続ける。
彼の申し出を受け入れて、駅まで送ってもらっても良かったんだけど、彼との再会、そして……情熱的なセックスの余韻に、一人で浸りたかった。
──また会えないか?
恵斗くんの言葉が、私の胸の中で湧き上がり、ニヤけてしまいそうになるけど、キュッと表情を引き締める。
うねるような人波をかいくぐり、私は新宿駅へ急いだ。
***
恵斗くんと再会してから、私は週末、彼に会うために、新宿へ通うようになった。
駅周辺でウインドウショッピングしたり、カフェでお茶して、最後は、恵斗くんの部屋でセックスをして帰宅。
彼と会うようになってから、心も身体も満たされるようになり、何となく、ではあるけれど、肌がスベスベになったように感じるのは気のせい?
けれど、恵斗くんは、私の事を『セックスする幼なじみ』くらいの感覚なんだろうな、と思う。
彼に会うたびに、身体を重ねるたびに、私の気持ちは、少しずつ恵斗くんに傾いていた。
身体を重ねる事で始まる恋愛。
以前の私は、どこか軽蔑していた部分もあったけど、恵斗くんとなら……。
コメント
1件
管野アリオさん、11話お疲れ様です! 「一人で浸りたかった」っていう感覚、すごくわかります。大事な時間を自分だけのものにしたい気持ちってありますよね。それと同時に、理麻の「♡♡♡する幼なじみ」という自己認識と、実際は彼に傾いていく気持ちのギャップが切ないです。身体から始まる恋愛を「軽蔑していた部分もあったけど、恵斗くんとなら…」という心境の変化が丁寧に描かれていて、二人の関係がどう変わっていくのか気になります!