今僕はeveと鈴原教授と一緒に鈴原教授の所有している地下の研究室にいた。世間から身を隠す為である。
「鈴原教授。やっぱり僕がやったことは間違えていたのですね。」
鈴原教授は少しの間俯いたが、顔を上げて僕の目をしっかりみながらこう返した。
「石田くんが間違えていたわけではないよ。ただこの世の中がそれを認めなかっただけださ。」
続けてeveが口を開く。
「-和也が目指していた世界は紛れもなく素晴らしい世界だよ。それはロボットである私が保証するわ。-」
でも僕のやったことのせいで世界を混乱に導いてしまったのは事実だ。僕がそう思っていると鈴原教授がこう言った。
「世界はもう元通りにはならないかもしれない。でもそうしようとする努力を和也くんはする義務がある。私考えたんだけど、和也くんが作ったロボットに想いを託すってのはどうかな?そうすれば和也くんや私たちが外に出なくてもできることがあると思うんだ。道具や材料は私がなんとか調達してくるから。」
確かに今僕たちが出ていっても誰も聞く耳を持ってくれないもんな。
「分かりました。僕にとってこれを最後の仕事にします。でも新しくロボットを作る必要はありませんよ。もうすでに僕の代わりになるロボットは作ってますから。」
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