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「…どうするの、ジョー・アルヴィアン?」
「食事の後で国王陛下と2人きりで話すことになる。その内容と雰囲気次第だろうな。」
「…もし君と別れることになるとしたら、僕は王子の地位を捨てる。それほどまでに君のことを愛しているんだ。」
「そうはならないことを願っている。詳しくは後だ。」
俺はそう言ってユリアスを扉に勢いよく押し付けて彼の呼吸を止めるような勢いで唇を奪う。だいたい20秒ほどだろうか、それくらいの時間が経過して、窒息寸前の彼の表情は息苦しさと快楽で満ちている。それを認識した後に俺は彼を解放する。
「俺は一足早く食卓に向かうけど君も急いだ方がいい。国王陛下を待たせるべきじゃないだろう?でもユリアス、そのいかにもさっきまで抱かれてました、僕は欲求不満です、みたいな表情で来ないでくれよ。」
俺はそう冷たく言い放って重い扉を開けて去っていく。建物は完全に冷え切っているわけではないが、やはり肌寒さを感じる。上着を持ってくるべきだったかもしれない。もう11月だ。アルヴィアンほどではないがクレインの冬も冷える。そして冬には暖炉が力強い赤色の炎を灯すのだ。