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#恋愛
ばたっちゅ
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#BL
NGS_ヘビーなしっぽ
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[3918年4月25日/2号]
「なるほどねぇ、つまり3号にいらない、消えてという非道発言をされたと。」
「はい…、そういう事になります…。」
周りには130号、133号、134号がいた。134号は非道発言と言ったけれど、私があの言葉の意図を理解できていないだけなんだ多分。
「うぅ…、それは酷すぎるよ…。」
「まぁ、”いらない”はないな。”消えて”もないな。」
あんな必死に言ってきたんだ。相応私に対しての不満を感じてたに違いない…。
考えるだけで頭が痛くなる。3号が何を考えてるなんてわからない。
「でもさ、3号の言いたいことは、異星人を殺すなら躊躇うなってことでしょ?言い方は間違ってるけど、2号にも非があるんじゃない?」
「…確かに。私がリシスのトドメを刺すべきだったのに、結局は躊躇い私は出来なかった。それが一番、3号にとっての負担だったはずなのに。」
3号にだって家族の重みは知っている。家族を大切に思える子だってことも知っている。私より、3号の方が母といる時間は長い。
私は、家族といた記憶はほぼ覚えていない。家族の記憶を持ってるのは、この耳飾りだけ。
「そういえばさ、2号が付けてるその耳飾り。3号の武器にも似たようなものついてるよね。」
「そうだっけ。まぁ、これ綺麗だし3号も好きなのかも。なんだっけ、クロノルビーって名前の宝石だったと思うけど。」
へぇーと134号が興味深そうに見つめる。133号もチラチラと見るが綺麗と呟く。130号は興味はなさそう。130号の興味のあるのは133号だけか。
「なんかそれ関連のもの他にもある〜?」
「指輪だったらある。」
昔任務で村襲撃した時にクロノルビーの指輪が宝石店にあったからうっかり拝借してきちゃったやつなんだけどね…。給料ないし、そんくらいいいじゃん
そう思って拝借したヤツあったなー。この指輪あげてちょっとからかうのもあり。
「これ、あげようかな。」
「は?!意味わかんないよ?!2号は、謝る必要はないと思うし、それに3号の八つ当たりじゃん。」
「いや、そうでもない。私がやるべきことができなかったし、私のせいで3号に負担をかけた。あとさ、普段の感謝くらい渡したいなって。」
どうせ拝借したやつだしと付け足したら134号は否定はしなくなった。
「でも2号、それ渡したら完全にプロポーズじゃ…」
「それでからかってやるつもり。」
はわわと130号は顔を赤らめている。133号は凄く楽しそうに目をキラつかせる。女の子はこういうのみんな好きだもんね。
「めっちゃ面白そう…。」
「女脳の男がここにいるんだけど。」
134号や133号は結構ノリ気だ。130号は心配そうにしてる。けど、これが私の八つ当たりだし!
「からかったあとに、私は必要ないかって聞いてやる!!!…必要ないって言われたらショック死します…。」
「からかったあとにそれやるの?!」
「大丈夫さ。杏るな130号。いざとなれば色仕掛け使ってでも必要って言わせるから。」
「いやいや?え?!それはよくない!!」
130号は真面目すぎる。誰にだって意地っ張りすることだってある。3号にどれだけ言われても、拒絶されたくだけはない。
「じゃあさ、今から呼び出さない?」
「うん」
でも、直接呼び出すのは恥ずかしいから紙にして渡そう。そう思い紙を取り出す。ペンで果たし状と書いてしまった。
「いやいや果たし状なってるよ?!」
「何してるのこの人!!」
男二人がなんか言ってるけど私はもう知らん!!133号も腹抱えて笑ってるし、134号は引いてる。
「133号、3号に渡してきて。」
「はーい!!じゃあ、屋上行っといてねー!」
3号遅すぎる。どうしよう、なんか怖くなってきた。屋上から落ちたら絶対死ぬ。ていうか骨折れる。死なないけど全身複雑骨折待ったなしだ…。
なにか視線を感じてドアの方向を見ると3号がドアから覗いてきてる。めっっっちゃビビってる…。3号もう泣きそうな顔してない…?
「な、なんでしょうか…。」
「ちゃんと出てきて。あと顔を見なさい。」
「はっ、はいっ!!すみませんっ!!」
めちゃめちゃびっくりしてる。そんなに驚くことないじゃん…。相当自分の発言に罪悪感抱いてるんだろうなぁ。ほんとわかりやすい…。
3号に一歩近づくと3号は一歩下がる。ムカついたから腕掴んだ。3号すっごい動揺してるけど今はそんな事はどうでもいい。
「3号!!!」
「はっ…はははははい!!!」
「怒ってない!!!」
急にそんなこと言ったから3号ははいと大きく返事することしか出来ない。そうだと思い慌てて指輪を出すと左手の人差し指にはめた。
なんで薬指にはめてからかわなかった私。いや、さすがにそんな事したらからかうどころじゃない。完全に恐怖の対象になる!!
「あげる!!! 」
「いやなんで?!!」
「いらないの?!」
「い、いりますっ!! 」
いい返事が返ってきた。要ると言われて安心したのかうっかり地面に崩れ落ちて過呼吸になりかけた。
「大丈夫?!」
「3号は私の事嫌いなのか!!!消えてとかいらないとか私でも傷つくわバカァァァァァア!!!!」
「ひぇぇっ?!ごめんなさい!!!」
3号が間抜けな声出してる。なんか叫んだらスッキリしてきた。3号は慌てて私の背中をさすってくれたけど焦りすぎてさする速度が早い…。
でも、なんか落ち着いてきた。さっきから私、むっちゃ変なことしかしてない…。けど、お前なんかいらないなんて言われたくなんかない。
「嘘でも必要って言ってほしい…、じゃなきゃ私は本当に価値がない人間だって…。」
「…ほんとにごめん。ごめんなさい。消えてとか、いらないとか、そんな事…、思ってもないこと言った。2号のお陰で、最近はちょっと楽しいよ…。それは、嘘じゃない…。」
3号は嘘ばっかだけど今の3号は嘘をついてる仕草はしていない。ただ、真っ直ぐ私を見ていた。この子も、私も嘘ばっか。お互い知ってるし、多分お互い隠し続ける。
「60%本気で受け取っとく」
「えぇ…、100%信じて欲しいし、本気で受け取って欲しいんだけど。せっかく素直に言ったのに。」
「…うるさい!」
「なんで?!」
そんな言葉本気で受け取ったら恥ずかしいに決まってるでしょ!!もう恥ずかしいし、さっさと帰りたくなってさっさと立ち上がった。
背を向けようとした時3号に手を捕まれ、足を止めた。振り向くとそこには私が一番見たくて一番見れなかった表情があった。
「指輪とか、色々ありがとうね。」
そこには、笑顔が浮かんでいた。ただの笑顔も、この子からしたら特別な笑顔なんだ。
「こちらこそ、笑顔ごっつぁんです。しっかり目と記憶に焼き付けたり反芻してもしたりないから一日に一回はその顔見せてね。」
そう言い残しさっさと建物内に入る。
「あれ、3号。あなた彼女でも出来たんですか?」
「え、出来てませんけど。」
「でも指輪…。」
「これは2号から貰っやつで…!!」
左手の人差し指にはめられた指輪。クロノルビーが埋まっている指輪だった
53号は3号の左手にはめられた指輪をチラチラと眺める。資料室の個室から53号の悩む声が聞こえる。
「結構高いやつじゃんそれ。」
「値段より誰に貰うかでしょ。あげませんよ?」
「…いいの?2号はそろそろ危険な任務もあります。それに───」
「わかってます。」
53号のその言葉に、3号はただ無言になった。指輪を眺め、下を向く。左手の人差し指にはめれた指輪を右手の人差し指で摘む。
上へあげる指が震える。これを捨てたり雑に扱うのは2号の気持ちをそのまま捨てたり雑に扱うのと同じだと思い指をぱっと離した。
「2号は…、死なないし、死なせたく…ない。」
「…でも、任務───」
「やめてください!!聞きたくない…!あなたはみてるだけでいいですね!!聞いてるだけで良いですよね?!分からないに決まってますもんねぇ?!」
3号は声を荒らげ頭を抱える。3号の頭に走るような頭痛が遅い声を抑え悶え始める。歯を食いしばる。
慌てて53号は3号に近づかが顔を叩かれた。びっくりしたのか思わず53号は尻もちをついてしまった。普段の3号じゃなかったからだ。
普段の理性的な3号とは違い今はただ本能のまま噛み付く子供でしかない。16歳という年齢で幻覚を見るほどの苦しみを持っているのだ。無理もない。
「一旦落ち着いて!!!今そんなこと言ったって仕方ないじゃない…。」
「仕方ないって何?何が仕方ないんだよ言ってみろよ!!!僕だってあんただって使い潰される”奴隷”でしかないじゃないか!!!」
3号の呼吸はどんどん荒くなる。今にも過呼吸を起こしそうだった。死んでしまうのではないかという恐怖と酸素が入ってこない感覚が3号を襲った。
もはや気持ちなどどうでもよくなるほど苦しさが込み上げ地面に膝を付き首元を抑える。
「だから落ち着いてってあれほど!!」
53号は3号の背中を擦りながら肩を持ち支える。ゲホゲホと嗚咽混じりの咳をしながら何も出ないのにおぇっと何度も吐き出そうとした。
「…ごめんね、3号。」
[3918年5月15日/2号]
「次回の大規模作戦は9月17日に決定した。では、君たちは頑張りたまえ。」
作戦データを送信された。送信されたデータと音声データは自室でのみ閲覧と書かれていた。そんなこと言われなくても実行している。
9月。あと4ヶ月後でほぼ死亡が確定している。作戦実行は敵の本部の破壊だっけか。全17名が参加する大規模作戦なんだとか。
そこまでに生き残るための算段を考えねば。私が死んだら、3号とか133号たちが悲しむ。だからこそ、生き残って帰らないとだよね。
それにしても、あの時リシスの色の反転した空間でのあのビデオはなんだったんだろう。
生きることが救いだも思うな。みたいな事言ってたっけ。でも、今の3号にはあんな荒れたような態度が見えない。いや、薬の力か。
私に消えてとかいらないとか、あれを言った3号は、全部が嫌になって苦しい時の3号だ。やっぱり薬の効果が切れてる時はあぁなるのかもしれない。
あの子はまだ16歳という子供だというのに。あの子は色々な苦しいものを背負いすぎてる。いつか本当に壊れてしまうかもしれない。
「ねーねー!2号〜。仲直り出来たー?」
「うん。出来たよ」
急にドアが空いて端末を切る。どうやれ133号が気になってこっちに来たみたい。133号は部屋に入り込みベットに座っている私の横に座る。
「からかうことできた?」
「…恥ずかしいから左手の人差し指にはめた。」
「それはそれで良いと思う。それに、宝石言葉は時間や、時間とともに消える存在を大切にしてくださいってい意味だっけ。クロノルビーの採取できる期間が短いことからそう付けられたとか。」
「やけに詳しいな…。」
この宝石にはそんな意味があったなんて。採取できる期間は短いけど、そこまで高価なものでもないって話は割と聞くけれど。
「ねぇ、その耳飾りもクロノルビーでしょ?その耳飾りは誰に貰ったの?」
「…従兄妹の兄貴から貰った。」
「そうなんだ。」
あいつはどこ行ったのかは分からない。というか、今じゃ顔も声も覚えちゃいない。思い出したくてもその人との思い出が何一つ思い出せない。
時間が経つにつれ、その子をどんどん一欠片ごとに、忘れていく事の恐怖まである。何となく覚えているのは、すぐ笑うその口元だけだ。
「あの子が居てくれたから、この耳飾りくれたから。家族が居たって、そこに兄貴が居たって証があるから、幸せな気持ちは今でも鮮明に思い出せる。」
「…そんな気持ち、思い出したら苦しくなるよ。…私さ、130号を不幸にしたんだよね。」
「どういうこと…?」
133号が130号を不幸に?2人は幼なじみで、普段から2人は仲良いと思ってたけど実は不仲とかじゃないよね。どうして不幸に?
この子が130号と喧嘩する想像が私はつかない。130号は133号に依存してる感じは見えていたけど実は違うのかな。いや、それはないか。
「…あのね、私が…、人を殺してからなの。あの子が私に依存するようになったの。」
『おまけ』
「ねぇ3号ぉ〜。その指輪これからずっとはめちゃう感じ〜?」
「いや、任務中とか無くしそうな時は外す。」
134号がまたからかってきてる。134号が貰った訳でもないのになんだか嬉しそうというか、ニヤニヤしすぎて不気味なくらい。
たいてい134号がニヤニヤする時ってろくなこと考えてないんだよなぁ…。
「そんなに大事そうにしてると奪いたくなるなぁ〜」
「指輪奪うのであれば134号の首輪を取る。」
「…じゃあ取らない。」
そうとう取られるのが嫌だったのか。噂じゃ、首に痣があるんだとか言われてたけど、噂通りなら首の痣それで隠してるのだろうか。
それとも飼っていたであろう犬のポチが死んだ時の形見?!だったり。
「犬の形見なの?」
「は。何言ってんの3号。普通に7号に貰っただけぁけど。いや、7号の犬の形見か。」
あってた。
コメント
1件
いやもう、屋上のシーンが…!「消えて」とか「いらない」って言われて傷ついた2号が、それでも指輪を差し出して「いらないの?」って聞くところ、心臓がぎゅってなりました。3号の「いりますっ!!」って即答も可愛いし、あのあとの2号の過呼吸になりかける感じとか、リアルで笑っちゃいました。でも後半の3号の苦しそうな叫び「使い潰される奴隷」って台詞がズシンときて…。クロノルビーの宝石言葉「時間とともに消える存在を大切に」って意味も、今の2人にぴったりで泣けます。続きが気になります…!