テラーノベル
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私のようなガテン系女子には、圭ちゃんは似合わない。
あなたは、いずれ会社を継ぐ、すごい人。
好きな人の子どもを産めない私は、圭ちゃんのそばにいては……いけないんだ。
だから私は……圭ちゃんに、さよならします。
圭ちゃんに何も言わないまま、手紙で、お別れの言葉を残す私を許して下さい。
初めての経験を、たくさん私に与えてくれた事、一生忘れないよ。
圭ちゃんと過ごした時間は、幸せに溢れていたよ。
本当に、ありがとう。
バイバイ、おにーさん。
FROM 美花
***
「…………何だよ…………これ……」
喉元が熱くなった圭の声が掠れ、表情を険しくさせる。
「俺たちは……これから関係を…………さらに深めていくんじゃなかったのか……?」
曲のラストのアルペジオ。
残響に包まれたピアノの音に、圭は美花の気持ちを探ろうと耳を澄ましてみたが、儚く消えてしまった。
「なぁ美花。教えてくれよっ……!」
黒に覆われた広いリビングに、圭の声色が虚しく響き、床に滴り落ちていく。
互いに仕事が忙しく、会えない。
圭はそう思っていたが、まさか、美花が自分と別れを決意していたなんて、思いもしなかった。
思えば、先月のバレンタインデーの前日以降、美花とやり取りするメッセージが変化していったように感じる。
だが、手紙には、これと言った別れたい理由が記されていない。
美花が、このような決断をしたきっかけは、一体何なのか。
いくら考えてみても、彼は回想の迷宮を彷徨うばかり。
圭は大きくため息をついた後、ラッピング袋を掴むと、まだ何かが入っているようだった。
「…………ん? 何か……入ってる……?」
袋の中からそれを取り出し、確認した瞬間、圭の眉間の皺が、瞬く間に深く刻み込まれた。
コメント
1件
もう本当にやばいっす……😭💔 美花ちゃんの「バイバイ、おにーさん」が刺さりすぎて胸がぎゅーってなった……。ガテン系女子って自分を卑下するところも含めて、彼女の健気さが切なすぎる。手紙だけ残して去る選択、めちゃくちゃ苦しかっただろうな。圭くんの「俺たちはこれから関係を深めていくんじゃなかったのか?」って台詞にも感情乗りすぎてて、もう読みながら一緒に泣きそうになったよ……!! 続きが気になりすぎるので早く更新してくださいお願いします🤲✨ 管野先生、今回も最高のエモさでした……!
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