総一朗からのプロポーズを受けた週明け、どんな顔で出社したらいいのかと緊張していたが、どうやら杞憂に終わったようだ。
何故なら、彼が会社を休んだからだ。
「風邪?」
部長からの報告に、思わず首を傾げた。
「ああ。悪いが、村尾のフォロー頼んでいいか?」
「はい、承知しました」
渡される資料に目を通し、ふむふむと一人納得して自席に戻る。
デスクに置いた携帯がメッセージを受信していた。
開くと、彼から、
「「風邪ひいた。諸々頼む。見舞いには来なくていい」」
と、簡素な文章が送られている。
「……他に何かないわけ」
ぽつり、と呟き「ていうか」と続けた。
「見舞いには来なくていい、ってどういう意味よ……」
無意識に口先が尖った。
こういう時に頼りにされるのが“恋人”ってものじゃないの?
「……っ」
慌てて手の平で口を*************
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