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感じる……


自分に入ってくる『若さ』を__


「あぁ……」


ある日、私の元に1人の神父が来た。


その神父はこの装置の作り方と使い方を無償で教えてそのまま帰って行った……


最初は信じていなかった……だが年齢と共に出てくる“焦り”____


調べても調べても“若返る”方法は無い。


どんなに整形をしても若い感覚はない。


どんなに若い服を着ても若い感覚はない。


若さとは何か?

解らない解らない解らない……



そしてこの装置に手をつけた____



だが、結果は魔力こそ膨大な量になったが、若さは手に入らなかった……


耐えられない、耐えられない、どんなに金を持っても、どんなに地位を築きあげようとも、どんなに欲求を満たそうとも。


自分の衰えていく“何か”


昔はアオイ程ではないが美しかった。

好きな人も居て愛し合った。




鏡を見ると日に日に変わっていく自分の顔。




もうこの装置に頼るしかない……生贄の奴隷は何人もいた。


「……」


魔法を発動させると奴隷はまず溺れ気絶する。


そして、意識のないまま衣服や皮から溶け、肉だけの存在になり、眼球はこぼれ落ち。


最後は骨の髄まで何もなくなり生命力という液体になって私の身体に入ってくる……


「また……ダメだったさね……」


カプセルの中は3つとも液で満たされていて自分の中に魔力抽出され上がっていってるのが解る……下手をすれば今の私はミクラル王国の一位二位を争うのではないか?


だが魔力を持っていた所で若くなるわけじゃ____



「!!!!!!」


しかし、今までと違う『何か』が私の中に入ってくるのが感じる!


「おぉ……おぉ!」


解る。


自分の内臓、脳、骨、歯、内側からどんどん楽になっていく……


「あ、足が!」


自分の足を見ると爪先からどんどん若かりし艶と張りが出てきていた!


「か、鏡を!」


すぐに設置していた転送魔法陣から姿鏡を出して服を脱いで長年見ていなかった自分を見た。


「おぉ……おお!!」


足元からどんどん肌も若返っていくのが目に見えて分かる!

肌も内臓も……心も!


私は『若さ』を手に入れた!


「ふふふ……ハハハハハハ!」


笑い声ですら若い声!

自分の肌はスベスベ!

耳もよく聞こえる!

目も老眼ではなくなり、脳がスッキリしている。



「若い、若いさね!」



喜びが止まらない!

あぁ、嬉しい!

すごく嬉しい!

自分の何年も満たされなかった物が満たされる!


着たい服もあり、食べたいものもある。

チャイナドレスも着てみたい!

なんでも出来る。


金と魔力!そして若さ!


「こんなに魔力が有り余ってるなら冒険者ってのにもなってみるの有りさね?」


あぁ、未来がある、寿命が伸びた!

禁忌の魔法の方法は覚えた!

また歳をとればやり直せる!







__バリン!




「?」




後ろのカプセルの一つが割れる音が聞こえた。


どういう事さね?あのカプセルはそんなにヤワに作った覚えは無い____







振り向くとそこには__

















『キャハッ』

















目が不気味に真紅になっているアオイの姿があった。













異世界転生したら女になった!?

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