言いたいこと、して欲しいこと、考えていること。
『教えて欲しい』と言った雫ちゃんは泣きそうなのに、俺に凄まれて怖がっていたはずなのに、とても強い目をしていた。
まさか、雫ちゃんからその言葉が出てくるなんて思ってもみなかった。
それは普段、俺が考えていることと同じだったから。
自分を押し込めても、大切に大切に、傷付かないように、先回りして不安を取り除いてやりたい。
――そう思ってたのに。
夏の生温い夜風が頰をかすめる。仕事帰りのサラリーマンやOLで騒めく大通りを抜け、路地に入る。
奥に進むと、白い外装の洋食屋があった。ドアには閉店という札が下がっていたが、構わず扉を開く。
「すみません、もう閉店してるんです……って、大和か。どうしたの」
「お茶漬け食いてぇ」
「ほんとふざけないでくれる?なんで洋食屋でお茶漬け食べようと思うのさ」
「じゃあすぐにできるものでいい********************
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