(——数年前)
————夏休み、お母さんと喧嘩をした。
この言葉だけだと、ふーん、それで?どうせわがままを言って、怒られただけでしょ?となると思う。
だけど、私が今揺られている電車は、地元から何度も乗り換えをし、やっと辿り着いた東京行きの鈍行だ。これを聞くと、今回の喧嘩の程度を多少理解してもらえると思う。
履き慣れたスニーカーにラフなショートパンツとTシャツ。ショルダーバックの財布には、小さな頃からコツコツ貯めたお年玉のお札が入っていて、日帰りの家出程度なら安心だ。
座席から見える窓の外は、私の知る田畑に囲まれた静かな田舎から、徐々に大きなビルや商業施設の立ち並ぶ町へと変わり、それを通り越すと、大きな駅で停車しては車掌の早口のアナウンスが流れ、沢山の人が降り、外の空気と共に新しい人達が生ぬるい空気と共に滑り込んでくる。
(どこで降りる?)
ここに来てなんの計画も立てず、突発的*****
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