レースカーテンから柔らかな陽が透ける。
すっかり日課になった様子伺いに、まるで向こうも私を待っているような。
そっと前屈み、顔を近づけて、土の渇きを癒すために水を吹きかける。
待ち侘びたように、ふっくらとしてくる姿に、思わず笑みを零した。
霧吹きを棚に戻してから、もう一度、間近で見つめる。
購入してから、一回りは大きくなったサボテン。
その成長に、過ぎた季節と膨らんだ想いが投影されていると考えるのは、きっと私の思い過ごしではない。
「……ふ」
無意識に零れた小さな微笑が、胸の中を満たしていく。
こんなにも穏やかな気持ちで今日を迎えられるなんて、数ヶ月前の自分は少しも想像していなかった。
不得意、苦手、失敗、言い聞かせるが如く積み重ねた自己否定を、今日この日までに一体どれだけの人々が赦してくれただろうか。
上手くいかないことを言い訳に振りかざしたナ*****************************
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