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渡辺side
💙「明日って…空いてる?」
そう聞いた俺に、涼太の声はいつもより少しだけ冷たかった。
❤️「別に、空いてるけど…」
俺は思わず眉をひそめた。
最近ずっとこんな調子。LINEの返事も短いし、何か怒ってる?って思うほど、素っ気ない。
本当は、明日がアイツの誕生日だからって、こっそりサプライズを準備している。プレゼントも、料理も、ケーキも。全部。
柄じゃないことをして、料理もそんな出来ないし、ケーキだって作ったことすらなかったのに、少し前からちょっとずつ練習して来た。
けど、そんな態度されたら、こっちだって不安になる。
💙「……何かあった?」
おれが思い切って聞くと、涼太は小さくため息をついた。
❤️「…なんでもないよ」
💙「は?なんでもない感じじゃないじゃん」
❤️「じゃあ、なんで気づかないの?」
💙「何を?」
❤️「はぁ…もういい」
涼太はそれだけ言って、部屋を出て行った。
バタン、ってドアが閉まる音がやけに響いた。
💙 (俺、なにか間違えた?)
コメント
3件
あれ!?ゆり組!?!?
優しい目で見てくれると嬉しいです