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「私も豪さんが好きだし、抱かれたい。でも、恋人になってすぐにするのは、私の中では抵抗があって……」
クンニだけの関係を持っておいて、言ってる事が矛盾してるな、と思いながらも、心のざわめきを落ち着かせるために、奈美は深呼吸をする。
「元彼と別れてから、セックスは一度もしていないから恐怖心もあるし、もう少し……お互いの事を知ってから…………豪さんと結ばれたい」
自分の気持ちを正直に打ち明けると、切ない色を纏った豪の瞳に、奈美が映り込んでいた。
彼の表情が穏やかなものに変わり、口元が次第に笑みを含ませていく。
「結ばれたいって言葉…………すごくいいな……」
豪は奈美を抱き寄せ、艶髪を撫でながら、頬にキスをした。
「また俺は、奈美の意思を無視して、欲望が先走りしてたな。ゴメンな……」
豪が、ハァッと短くため息をついた後、ボソボソと口ごもる。
「ホント俺…………奈美の前ではカッコわりぃ所ばっか……見せてるよな……」
「全然カッコ悪くないですよ。寧ろ、カッコ悪いと言ってる豪さんが…………すごくカッコいいです」
「何だよそれ。褒められてるのか貶されてるのか、わかんねぇなぁ」
彼が照れ隠しするように、ハハッと笑う。
「褒め言葉として受け取って下さい」
奈美が、豪の引き締まった頬にキスを振る。
その時に彼が見せた、はにかんだ表情が少年のように初々しく感じ、胸がときめいた。
「なら、セックスしない代わりに、ひとつ、頼み事してもいいか?」
「内容にもよります」
奈美は、思い切り笑顔を作ってみせると、豪が困ったように笑い、意地悪だなぁ、と呟いた。
「奈美の身体に…………もうひとつ華を咲かせてもいいか?」
思いの外、真剣な表情でお願いしてきた豪に頷くと、彼女に覆い被さり、右胸を揉み上げながら、丘の上に実る小さな果実を口に含んで舐め回す。
「はあぁっ…………んんっ」
奈美が吐息を零すと、彼は右胸の乳首のすぐ上に唇を這わせ、強く吸い上げた。
ジュッと音を立てながら乳房を吸い、焦らすように唇を離していく。
そこからジワジワと熱を持ち始め、後から感じる鈍い痛み。
彼女の右胸を凝視していた豪が、やがて満足そうな表情を浮かべた。
「奈美が俺だけの女っていう証…………綺麗に咲き誇ってるな……」
豪は奈美を抱き起こし、小さな唇を塞ぐ。
「俺が咲かせた華を纏った奈美は……すごく綺麗だ…………」
二人は時間が許すまで、抱きしめ合いながら、キスを交わした。