第13話 気持ちにフタを
意識がブツリと切れてから――ふと意識が戻ったとき、異様な状況だと冬花はすぐに気付いた。
(え……なんか……すごい……むぎゅむぎゅしてる……前後左右があったかくてふかふかで……何も見えないんだけど……これどういう状況なの?)
整理するとなかなかに恐ろしい状況だが――不思議と冬花は特に慌てもせず、密着している何かから強引に顔を動かし――持ち上げた。
辺り一面――猫だらけだった。
正確に言えば、猫の集会のようにバラバラに集まっているわけではなく、猫同士が互いの尻尾や手足に絡まり合い、固まっているのだ。
猫の集会ほど集まっているわけではないが――それでも、10匹前後は身体のどこかを絡ませて寝ている。
気持ちよさそうに眠っているトラ柄猫。
どんなに顔を動かしても、別の猫の後ろ足で踏まれてしまうキジ柄猫。
これだけ固まっているのに、二人の世界が出来上がってい***************************
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