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怯えた男から聞いた通りギルドを出てその裏手の方まで歩いていくとやってきた門とは別の門があり、その道に沿って歩いていく。同地ちゃんと看板がありその看板の指示通り進んでいくと先程の男が見えてきた。
「道中のモンスターチラチラ見たけどファストルと変わらない敵だね。」
「そこまで生態系が変わってないんだろうね。もちろんまだ知らないモンスターもいたけど。」
「でも今の私達レベルが高くてみんな逃げてったよね。」
「高いと言っても26で恐らくこの章の最終必要レベルが30後半だろうからその優越感も今しか味わえないと思うよ。」
「この後戦うゴーレムもレベル制限掛かるだろうけどどんなもんなのかな?」
「あのクマさんの時は20だったからちょっとだけ上がって22とかだと思うよ。」
「ま、なんであろうと殴ってぶち壊すから問題ないけどね!」
「洞窟ということもあるしベルノちゃんのお得意の【銀狼】と一緒に戦うスタイルは封じられると思うよ。」
「なら別の動物呼び出すから大丈夫!」
「一応私もモンスター召喚して対抗するけど、ゴーレムが相手となるとちょっと期待以上の味方は出せないかも。」
「とにかくまずはそのゴーレムを見てみないとなんとも言えないだろうからあのおじさんに話しかけてイベント進めようか!」
目的地に着き辺りを警戒してる先程の男に声をかける
「…よぉ。他のギルド員に目を付けられなかったか?」
「多分大丈夫!尾行されてる感じもなかったしね!」
「ならいいが…。で、目的のゴーレムだがこの洞窟の奥の方に居るんだ。ソイツがいる場所にたどり着くまでもまた別のモンスターがウヨウヨしてるがな。」
「道はわかんないから案内だけは頼む!」
「あぁ、先頭は俺が行こう。」
「戦いになったら私達がメインで出るので安心してください。」
「心強いがこんなんでも俺はギルドの人間だ。戦闘全てを任せっきりにするわけにゃ行かない。」
「なら死なない程度に頑張ってくれよ!」
「まぁ、俺も死にたくねぇからな。情けなくてもやばいと感じたらすぐ引くわ。」
男を先頭に洞窟の中にと入っていく。洞窟の名前通り石材を採掘するために使われていたらしく中は結構綺麗に整備されていた。ところどころにツルハシが突き刺さっていたりトロッコの中に大量の石材があるのを見ると最近まで使われていたと思われる。多分このゴーレムが湧いたことで稼働を中止しギルド員による殲滅を図ったが上手くいかなったっていう感じか。
「全く知識ないけど石なんてその辺のやつ使うのはダメなの?」
「俺も専門の人間ではないが石材の種類によって用途が変わってくるんだろう。ここで取れるものは主に建築に使われてるものが多くセコルトの建物の大半はここで取れた石材と同じものを使用してるな」
「じゃあここ使えなくなるの結構痛手ではないのですか?」
「だろうな。街からも近いうえに見た目によらずこの洞窟深くまで行けるみたいだからな。」
「奥の方って話だからもしかしなくても結構しんどい?」
「いや、開けた空間が存在していてそこに数体居るんだ。最奥には行かないから安心しろ。」
「それじゃあサクッと終わらせますか。」
警戒しながら進んでいくと外では見なかったモンスターがワラワラと湧いてい出てきていた。
「トカゲに泥の手のモンスター、更にコウモリとちゃんと洞窟にあったモンスターがいるね。」
「私の召喚出来るモンスターはこの狭さじゃ活躍は見込めないよ。」
「代わりに私がぶん殴って活路を開いてるからルーマちゃんはゴーレム戦の時に活躍してね!」
「あの街道を防いでいたクマを倒しただけはあるな。これならゴーレム退治とあいつらの敵討ちも出来そうだ。」
「おじさんも怯えてた割にちゃんと強いじゃん?」
「雑魚処理しか出来ないんだがな俺は。」
「それでも戦えるだけマシだよおじさん。」
そんな軽口を叩きながら向かい来るモンスターを殴り飛ばすベルノと片手剣でぶった斬るNPCの男、その2人が戦いやすいようにサポートに回るルーマ。意図せず意外と形になってるこのパーティーはそこまで苦戦することなく目的の広場にと到着する。
「岩陰なんかに隠れてどしたの?」
「ちょっと様子を見たくてね。」
「まぁ、それが無難だろう。なんせ相手はゴーレムでしかも二体と厄介な敵だ。」
「それにしても突然湧いたゴーレムって聞いたから土で出来てる個体かと思ったらこの洞窟見たく岩で出来てるゴーレムなのか。」
「だとしたらかなり不自然だよ。」
「確かゴーレムってこの世界だと基本自然湧きはしなくて召喚とか敵として出てくるとしても図鑑説明だと『人為的に作られた魔物』て共通で書いてあるもんね。」
「例外としてさっき話した土で出来たゴーレムは栄養満点の豊かな土とそこに精霊魔法、もしくは精霊自体が宿る事で初めて生まれるはず。」
「その説明だと今見えてるここの岩で出来てるストーンゴーレムは自然が生んだモンスターではなく人、またはそれに近しい何かによって創られたモンスターって訳か?」
「その線がかなり濃いと思うよ。」
「それを裏付けるようにおじさんから聞いた仲間が犠牲になって逃がしてくれたって話だとこの辺に武器とか転がっててもおかしくないのに見当たらないし血痕もない。」
「一緒に調査したお仲間さんたちはもしかすると『敵』で感がいい貴方を混乱に乗じて仕留める気だったのかもしれませんね。」
「…おいおいマジかよ?笑えねぇぜそれ。」
「真相を確かめるためにもまずはこのゴーレムを倒すところからスタートだよ!」
「一応ここはゴーレム以外は来ないようだから準備するなら今のうちだぜ?」
「MPも何とか足りてるし最悪アイテムをガンガン使うから大丈夫です。」
「私も特に問題ないよー!」
「なら行くぞ!」