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大学を卒業して長く続けられる職に就こうと
思った俺。
だが、現実はそう甘くなかった。
まさかの俺が就職したのはブラック中の
ブラック企業。
ずっとパソコンパソコンパソコン…
今日も真っ暗な夜景色を見ながら帰る。
いや、帰れる方ならまだマシなのかもしれないな。
今日もそう思う。
そんな時、
「ねぇ、香水つけてる?」
と子供が俺に抱きついてくる。
「香水?つけてないけど..」
そんなことを呟きながら俺はあることに気がつく。
それは0時になった真夜中の今、
なんでこんな子供が歩いているのかということ。
見た感じ2歳ほどの女児。
「ねぇねぇ聞いてる?」
考え込んでいると裾をグイグイと引っ張りながら聞いてくる。
「香水は特につけてないよ」
そう俺が言うと
「じゃあ優しい人なんだね!」
「優しい匂いするもん!!」
と満面の笑みで答える。
「ね、行こーよ!!」
「どこに?」
「おにーさんの家!!」
「え?」
思わず連れ帰ってきてしまった。
これはバレたら流石に犯罪案件…
でもあんな真夜中に置いて帰るなんて
可哀想だし…