今日は父が帰ってくる日
1週間経つのはとても早かった
兄「じゃあ俺は部屋にいるから」
「部屋に居ないとダメだもんね」
兄「俺はいつでもアラカユの味方だからな」
「次遊べるのはいつかな」
兄「早くても1ヶ月後かな」
「俺頑張るよ」
兄「寂しかったらこっそりこっちに来てもいいんだぞ」
「見つかったら兄さんも殴られるかもだから行かない」
兄「本当にいい子だな」
頭を撫でられる
その手に安心した
「じゃあまたね」
父「おい!こっちに来い」
「はい…何でしょう」
父「これやっておけ」
「分かりました…」
父「早く動け」
「はい」
俺は父の奴隷
父が言うことには必ず従い、逆らっては行けない
逆らったら殴られる、傷が増える
こんな生活でも俺が崩壊しなかったのは
兄がいたから
兄は父がいる時ほとんど部屋から出させて貰えない
父がいる時は俺が兄の視界に入ることすら許されない
「兄さん…」
兄の名前を出すだけでも
父「おい!」
こうやって怒鳴られる
だから返事以外はほとんど無言でいないといけない
そんな生活を続けていると
「なんかうるさいな…」
ドゴォンッ
「え…?」
爆弾を落とされたようだ
逃げなければ
兄「いや…アラカユも助けてから…」
もう火が回って逃げれそうにない
父「あいつのことなんて考えなくていいんだ」
兄「離して…」
そんな会話が聞こえる
兄が父に逆らっている
父「早く逃げるぞ」
兄「いやぁぁぁっ!!」
「兄さん…?」
置いてかれた
ここから飛び降りれば外には出られる
ただ敵国に見つかる可能性が高い
見つかったら恐らく殺される
「う…あ…」
火に焼かれて死ぬか
敵国に見つかって死ぬか
「っ…」
俺は飛び降りた
こっちの方が生きれるかもしれない
「い”っ…」
多分足の骨が折れた
立とうとすると痛みが走る
なんとか這って隠れられそうな場所まで行った
「ヒューッ…ヒューッ…」
もう助からないんだろうか
敵兵「誰かいるぞ」
声が聞こえる
殺されてしまう
敵兵「ヒッ…化け物…」
「殺すなら…殺して…」
変に生かされる方が嫌
敵兵「ーーーー」
敵兵がどこかに連絡を始めた
俺は奴隷にされるのだろうか
奴隷にするぐらいなら殺して欲しい
敵国「急に呼び出すな…」
しばらくして俺と同じ国が来た
「誰…?」
敵国「そうだな…こいつは…」
敵国「保護しよう」
「…???」
俺みたいな化け物を保護すると言った
敵兵「殺さなくて良いのですか…?」
敵国「こいつは苦労してきたんだろう」
敵国「なんとなくそう感じる」
敵兵「なにかされるかもしれませんよ」
敵国「そうなったら殺すしかないだろうな」
「どうせ殺すなら今殺して…」
敵国「俺は敵の願いは聞き入れねぇんだよ」
そういったやつは俺を担いで走り出した
敵国「見られたらまずいからな」
「へ?いやぁぁぁぁっ!!」
急に崖を飛び降りた
敵国「よっ…と」
敵国「このまま本部まで戻るぞ」
episode 2 別れと出会い
コメント
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この敵国って誰なんだ…?続きが気になるッ!!