テラーノベル
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美花が静岡に行く連休前の木曜日。
美花、奏、奈美の三人は、仕事の後、立川のイタリアンレストランに集まった。
暖色系の間接照明で包まれた店内に入ると、目の前にはバーカウンターがあり、左右それぞれの通路に行くと、個室が数ヶ所ずつ設けられている。
落ち着いた雰囲気で、洞窟の入り口を思わせる個室席のカーテンを開くと、中は予想以上に広く、壁にはお洒落なイラストが所々に飾られていた。
奈美が店を予約してくれて、美花以外の二人は、このレストランに来店した事があるらしい。
「それにしても『チームしりとり』が集まるの、すっごい久しぶりだねぇ」
「美花? また何をワケわからない事を言ってるかなぁ?」
美花の明るく言い放つ言葉に、奏が、微苦笑しながら長い黒髪を耳に掛ける。
「ん? チームしりとり?」
奈美が小首を傾げている様子は、頭の上にクエスチョンマークを付けているみたいだった。
「ホラ、うちらの下の名前、しりとりになるでしょ? 美花、奏、奈美、美花、奏、奈美っ!」
美花は言いながら、自分、奏、奈美の順番に指差ししていく。
「やだっ! 美花に言われるまで、全然気付かなかったよぉ〜!」
奈美が、笑顔を弾けさせながら、アーモンドアイを細める。
「美花は子どもかっ……。確かに、エンドレスのしりとりになるけどさっ……」
三人は、他愛のない会話をしつつ、料理が運ばれてくるのを待つ。
「では、美花の静岡事業所での活躍を祈念して、それから、チームしりとりだっけ? 私たちの友情に、カンパーイ!」
料理とドリンクが運ばれると、奈美の声掛けに続いて、三人はグラスをカチンと合わせた。
ロメインレタスとグリーンリーフのサラダ、四種のチーズピザを始め、ボロネーゼのパスタ、トマトと牛肉の煮込みなど、多くの料理がテーブルの上に彩られている。
「うわぁ……美味しそう! なみプー、お店を予約してくれてありがとうっ」
「いえいえ、どういたしまして」
「久々に三人で会えるの、チョー嬉しいんですけどっ」
「じゃあ…………さっそく頂こうよ」
奈美のひと声で、三人は笑顔を見せながら手を合わせ、料理に舌鼓を打った。
恵
コメント
1件
おお、久しぶりの「チームしりとり」集合回だ!美花のノリは相変わらずだなぁ〜って思わずニヤけたわ。下の名前でしりとりになってるの、確かにエンドレスで面白い。立川のオシャレなイタリアンで三人の友情に乾杯…ほっこりするし、出張前の温かい時間っていうのがじんわり伝わってきた。続きが気になる!