コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
今日は学校から電話が来た。
おそらく担任からの電話だった。出なかったけれど。
というのも、この状況で電話に出て「もう大丈夫です」とは言えなかったから。
プルル…プルル…
電話の音を聞きたくない。
電話の音だけで、とにかく心が焦りに満ちる。
先生から登校を催促されているような気分になるのだ。
お願い…早く止まって…
心の中で何度も懇願するように、電話の音が止まるのを今か今かと待つ。
そして、ようやく止まったかと思うと、ホッとした次に、心臓の音が早波を立てていたことに気づいた。
そして、ふと何故私は学校にこんなに恐怖を抱いてしまったのかを考えた。
いじめがあるわけじゃない。
友達も先生もみんな優しい。
勉強だけは、辛かったけれど。
「……勉強」
だいぶ進んでしまっているだろうな。
もう、追いつけないかもしれない。
でも、分かってるよ。
これは私の責任だ。
私が選んだことだから。
誰かのせいにしちゃいけない。
不登校になったのも、勉強に追いつけないことも、全部私の選択。
だから、それだけは絶対に間違えない。