テラーノベル
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「あなた……葉山圭を知っているわよね?」
「はっ……はい」
公園に入るなり、千夏という女性は振り返ると、鋭い視線を美花に投げつける。
「圭とは、どういう関係なの?」
「…………えっ?」
初対面の女性から、唐突に圭の事を聞かれた美花は、顔が強張り、瞳を丸くさせた。
(何でこの女性…………私と圭ちゃんの事を知っているの……?)
美花の鼓動が嫌な音を立たせながら脈を打ち始めると、喉の奥を鷲掴みにされたように苦しくなっていく。
「彼は…………恋人……です……」
声を詰まらせながらも、彼女は何とか答えた。
「へぇ…………そうなんだ……。恋人……ねぇ……」
嘲笑しつつ、値踏みをするような冷たい視線を伝わせていく千夏に、美花は堪らず顔を背けた。
「圭からあなたに……付き合おうって言ったの?」
「……そう…………です……けど……」
上から物を言う千夏の口振りに、美花の口調は力が抜けていき、言葉尻が濁る。
「アハハハッ…………嘘でしょ? 圭は、あなたのような下品な外見の女が、一番嫌いなタイプなのよ? 言ったとしても、圭は遊びのつもり──」
「嘘じゃありません……っ!!」
キリッとした外見の女性から溢れる言葉とは裏腹に、自分と圭を悪く言う千夏に、美花が声を振り絞って反発した。
(もしかして、この千夏って女性…………圭ちゃんの……元カノ……?)
これまでに放ち続けた千夏の言葉に、美花は直感した。
自分の事を悪く言われても構わない。
けれど、圭の事を悪く言うのは、さすがの美花も腹が立った。
怒りと動揺の気持ちがせめぎ合いながらも、美花は、目の前に立ちはだかる女性に対峙するけど、千夏はフンッと冷笑しながら、真っ赤に染まった唇を歪める。
「圭が、あなたみたいな女を、本気で相手にするとでも思ってるの?」
「…………っ」
彼女は、表情が崩れるのを堪えつつ、圭から贈られたネックレスのペンダントトップに触れ、祈るようにキュッと摘む。
「あら…………あなた、何も知らないようね」
千夏の声色が低くなり、美花を追い詰めるが、彼女は言葉を返せずにいる。
美花は不敵に笑う千夏の威圧感に、背筋がゾクリと凍りついた。
恵
コメント
2件
最低な千夏…何考えてるのよ…圭さんに棄てられたのに…美花が可哀想…
胸糞悪い女だな💢