テラーノベル
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撮影の合間、
控室に呼ばれる。
「目黒さん、少しお時間いいですか」
そこには制作スタッフが数名いた。
空気が、妙にかたい。
「マネージャーの件ですが」
その一言で察する。
🖤「……向井のこと?」
「はい。本人も承諾済みです」
一瞬、思考が止まる。
🖤「え、承諾?なんの話ですか?」
「変更の話です。向井さんも“わかりました”と」
心臓が、どくんと鳴る。
俺は、聞いていない。
🖤「……いつ、その話が?」
「昨日です」
昨日…?
康二は、今日の朝も何も言ってこなかった。
🖤「ミスは俺の責任でもあります」
気づけば庇っている。
スタッフが少し困った顔をする。
「ですが今はとても大事な時期で——」
🖤「わかってます」
声がわずかに震える。
🖤「もう少し……考えさせてください」
それしか言えなかった。
──────────────
夜──────────
リビングの灯りがついている。
🖤「ただいま」
🧡「おかえり」
いつも通りの声。
🖤「ねえ」
🖤「俺に相談もせずにどういうこと?」
康二の手が止まる。
🧡「……聞いたんや」
🖤「なんで言わなかった」
🧡「だって」
🧡「めめ、今大事な時期やろ」
🧡「俺みたいなんが隣におったら、足引っ張るだけや」
笑おうとしてるけど、今にも泣きそうな顔。
🧡「新人俳優のマネにつくことになりそうや」
🧡「そっちのが、俺には合ってるかもな」
胸の奥が、強く締まる。
🖤「……は?」
🧡「だからさ」
🧡「めめは、もっとちゃんとした人に——」
言い終わる前に、腕を掴まれる。
🖤「そんなこと絶対させない」
初めて見る、感情むき出しの目。
🖤「勝手に決めんな」
🧡「でも俺——」
🖤「俺が嫌だって言ってる」
🖤「お前がいない現場とか、考えたことない」
一歩近づく。
🖤「俺が完璧でいられるのは」
🖤「裏でお前が必死に走り回ってるからだろ」
🧡「それでもミスばっかで…」
🖤「ミスよりいなくなる方が無理」
🖤「昨日今日と、俺に何も言わなかったの」
🖤「それが一番きつい」
声が、少しだけ震えている。
康二の目に涙が浮かぶ。
🧡「迷惑かけたくなかった」
🖤「迷惑って何」
ぎゅっと強く抱き寄せる。
🖤「俺から離れるな…」
そう言って、優しくキスをした。
🧡「……っ」
🖤「俺は康二しか…認めないから」
🧡「……ほんまに?」
🖤「ほんまに」
目黒は少しだけ笑う。
🖤「お前、新人に行ったら」
🖤「俺が嫉妬で仕事できなくなる」
🧡「なにそれ」
🖤「…俺、独占欲強いから」
🖤「明日、俺から言う」
🖤「変更なしって」
🧡「……怒られるで?」
🖤「それでもいい」
🧡「……っ」
🧡「めめ、……俺、がんばる」
🖤「うん」
🖤「一緒にな」
——つづく。
コメント
14件
毎日拝見させてもらってます! 今回も最高でした😭めめこじはやっぱり人類を救う(( 続き楽しみにしています🥰
めめこじが尊すぎる 続き楽しみにしてます!
(*/ω\*)キャー!! めめこじ👍 続きを楽しみにしてます!(*^^*)
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