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「……はぁ」
私は一人になると、途端に休んでしまったことへの後悔と罪悪感に取り憑かれた。
先生に電話をしたくないと思いながらも、連絡はしなくてはいけないので、私は重い足取りで受話器を取った。
プルル…プルル…ガチャ
「はい、◯◯高校の高橋です」
「おはようございます、三年二組の◯◯です。担任の篠崎先生はいますか?」
「三年二組ですね、少々お待ちください」
「変わりました、篠崎です。◯◯さん、今日はどうしましたか」
「少し腹痛があって、薬は飲んだんですが…」
「そうなんですね、午後からは来れそうですか?」
私はその時、行かないだろうなと思った。しかし…
「もし良くなれば行こうと思います」
「分かりました。体調お気をつけ下さい。失礼します」
「はい」
ガチャン。
「…はぁ……何で行くとか言っちゃったんだろ…」
仮病が後ろめたくて、でもやはり行きたくもなくて。
後悔ばかりが募ってゆく。
「……もう嫌だ」