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「俺が昔から何も変わってないと君は言うだろうけど、俺は思わないな。昔から大きく変わったように思える。両親の死という悲劇が俺の人生の方向性を変えさせて、そのせいで俺は君や社会との関わりを閉ざしたのかも。言わせてくれ。一切君に抱く感情は変わってないって。俺が傲慢で自分勝手なのは理解しているけど、それだけは理解してほしいんだ。君も俺のことをまだ愛していると思いたい。それって傲慢だろうか?」

俺はそう言ってまばたきをする。

「ギルバート王子やユリアス王子からパンタナールに婚約の話は来たのは知ってるかしら?なぜ断ったのか、あなたの想像通り。」

彼女は昔を回想するように斜め上の方向を見て言及する。

「それは良かった。昔も今も君は誠実で聡明だ。多分俺が惹かれたのはそこなんだろう。でも問題がある。俺はこれからも他の人に恋に落ちるだろう。君は特別だけど、特別なのは君だけじゃない。」

俺がそう自虐的に俯いて述べると、彼女は少し悩みつつも返答する。

「ずいぶん酷いことを言うのね。」

元引きこもり侯爵子息のダークサイド物語

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