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「ここは?」

「私の、まあ秘密基地といったところかな」

「ここが? 普通のマンションに見えるけど……」

「ははっ、秘密基地が秘密基地っぽい見た目をしていたら、秘密が守れないだろ?」

「そりゃ、そうか。で、ここに俺を連れてきてどうするんだ?」

「お前の能力向上を手伝ってやろうっていうのさ」

「えっ?」

「夢魔の能力は、宿主の経験が増えるほど、いろんなことが出来る。お前、さっき女の子を付け回していたし、どうせエロい夢でもみようとしていたんだろ?」

「あの女は直接関係ないけど……まあ、そんなとこ」

「それなら私が、お前にそういう経験を積ませてやろう、ってことさ」

「えっ、まじで? でも、なんでそんなことを?」

「どうやったかは知らんが、夢魔なんてレア物を持っているんだ。せいぜい強力にして、暴れ回らせるしかないだろ?」

「なんかよくわかんないけど、具体的には何をするの?」

「そうだな、これから個人撮影用のモデルの女の子を呼んでいる。実はその子は、すごく評判が悪い。まあ、お小遣い稼ぎに適当にやっているんだろうな。すぐ疲れたとか言って休憩して、時間より早めに帰ったり、事前に許可取っていたのに、当時になって衣装にNG出したりとか、そんな感じだな。まあそれはともかく、その女の子にお仕置きをすることになったんだ。それにお前を突き合わせてやるよ」

そういって男は、マンションの一室に案内した。その部屋にはでっかいモニターがあった。

「しばらくはそれで様子をうかがっていろ」

そういうと男は部屋から出て行った。モニターには一人の女性が映っている。少しして、俺をここまで連れてきた男がモニターに映った。

「お待たせしました」

音声も聞こえるようだ。モニターの部屋の会話が、スピーカーから流れてきた。

「あ、はい。それで、今日は何をすれば?」

「普通に、コスプレしてもらって撮影です。着替えは隣りの部屋でお願いします。そこに衣装があるので、見ればわかると思います。私の方は撮影の準備してきますので、着替えが終ったら、お茶でも飲んで待っていてください」

そういうと男は部屋から出て行った。一方、女性は座ったまま、お茶を飲み始めた。あれ、着替えないのかな、この人?

「ああやって時間をつぶして、私が戻ってから着替えるつもりなんだよ。そしたら、撮影の時間が短くなるだろ?」

男はこっちの部屋に帰ってきて、そう説明してくれた。なるほど、そういうことか。せこいなぁ。

「それで、これから何が起きるの?」

「まあ見てのお楽しみなんだけど、ひとつだけ教えておくと、あのお茶には薬がはいっているんだ」

「えっ、眠り薬?」

「ちょっと違うな。体が麻痺して、動けなくなる薬だ。その状態でも意識があるのが、眠り薬との違いだね」

「ふーん。それはでも、なんの意味があるの?」

「後々説明するよ。さて、そろそろかな……」

男がそうつぶやいた瞬間、モニターの中の女性は突然お茶をこぼした。そしてそのまま動かなくなった。

「よし、薬が効いてきたみたいだな。第二段階の始まりだ」

そういってすぐに、モニターの中の部屋に、200Kgはあるんじゃないかっていう、醜く太った男が、等身大の女の人の人形を抱えてあらわれた。

「えっ、誰あれ?」

「あれは今日の主役だよ」

そう言いながら男は、にやにやしながらモニターを眺めている。モニターの中の肥った男は、

「お人形ちゃん♡」

と、気持ち悪い声で人形に語りかけると、おもむろに服を脱ぎ始めた。そしてパンツ一丁になると、その人形をべろべろと舐め回し始めた! なんだこれ? 俺がそう思っていると、モニターの中の男が動き始めた。人形を床に置くと、自分のパンツも脱ぎ始めた! そしてパンツを脱ぎ捨てると、その人形の股に、自分のアレを入れ始めた!!?? なにしてんだこいつ!? 俺は思わず目を覆った。しかし、男は平然とした様子で、 そのまま腰を振り始めた!

「そうそう、さっきの薬だけどね、体中の筋肉が麻痺して、自分の意志で動かせなくなるんだ。だから、自力で目も閉じられない。あの女の子は間近でこの光景をみているはずだよ」

男がそう説明している間も、モニターの中では醜く太った男と人形が、激しく絡み合っていた。そして……男は突然動きを止めたかと思うと、ソファーに座ったまま動けなくなっている女性に目をつけた。

「あら~、こんなところにも、お人形ちゃん♡」

そういうと、男はソファーの女性に近づいていき……(続く)

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