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【朱雀機関文書 おぶさりお化けのウバリヨン】
怪異登録番号 :お—003
危険度 :梅
管理プロトコル :
おぶさりお化けのウバリヨン(以下お—003と呼称)を保管する際には、高さ45センチ以上、幅50センチ以上、奥行き60センチ以上のアクリルボックスを用意し、その中に収容してください。
ボックスの周囲には一面につき、一枚の呪符を張るか、儀式によって聖別された紐で縛ってください。そのボックスは棚の一番上に置き、内部のお—003にとって一番見晴らしの良い場所に置いてください。室内にはビデオカメラを設置し、24時間監視を怠らないようにしてください。
また、お—003に対して専属の神職が一日三度の礼拝を行うことを怠らないようにしてください・。
説明 :
お—003は■■県童ノ宮市在中の神社、童ノ宮の宝物殿にて管理保管されている、一体の古びたヌイグルミです。
モチーフとなったのは1980年~90年代に日本でもヒット作となった海外政策のアニメ「おぶさりお化けのウバリヨン」の主人公、テナガザルのウバリヨン。
制作会社のナンペイ・トイズは現在も稼働中であり、本怪異との直接的な関連はない模様です。
普段、お—003は鎮静状態にあり、上述した通り、童ノ宮の宝物殿で安置されていますが、数年に一度活性化。
童ノ宮近辺を行き来する通行人の背中に覆いかぶさるようにしてしがみつきます。
一度しがみついたお—003はいかなる怪力、祈祷、外法の力をもってしても引き離すことは不可能となります。
被害者は時間の経過とともにお—003の重量が増すように感じられ、頭痛や吐き気、倦怠感や疲労感、不眠や片頭痛という生理の時に発症するような不調に見舞われますが、生命に別条はありません。
対応プロトコル :
現在、お—003に対して有効な対応策は、童ノ宮が執り行う百日おんぶ参りの祭祀のみとされています。その手順は以下の通り。
・早朝四時頃自宅にてシャワーなどで身を清める。
・その後、白装束に着替え、お-003を背中に背負ったまま家を出立。必ず徒歩で童ノ宮を訪れ参拝を行う。
・家に戻るが、玄関先で引き返し再び童ノ宮へ。参拝を行う。
・これを完全に夜が明けるまでの数時間、可能な限り繰り返す。
・この祭祀を百日間、一日も途切れることなく繰り返す。
補遺 :
・童ノ宮ではお-003のケースと極めて酷似した怪異の観測記録が残されています。
・しかし、被害者に覆いかぶさる怪異の正体がツボや米俵、千両箱、イノシシ、近所の墓地から掘り出された棺桶など、時代や被害者の置かれていた状況に応じて変異しており、それらがお-003と同一の霊体が宿る物体を変えているのか、それぞれ別の個体なのかは不明です。
・現在、お-003が憑依するのは女性のみであり、男性が襲われたという記録は存在しません。
#和風ファンタジー
#異能
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