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「“先生って人間じゃない説”について」
放課後。相談室。
窓の外は夏の夕方の光。
3人でだらだら座っている。特に誰もスマホを見ていない珍しい時間帯。
遥「なあ、先生ってさ、もう人間じゃねえよな」
日下部「は?」
蓮司「出た、遥の“人間認定論”。今度は誰が脱落したの」
遥「今日のHRで『みんな同じように成長しています』とか言ってたじゃん。
あれ完全にAIだろ。心ねえよ」
蓮司「それ“教師あるある”というか、ある意味テンプレートだよな。
“真顔で嘘つく職業ランキング”第2位くらい」
日下部「じゃあ第1位は?」
蓮司「親」
遥「はい出た〜リアリスト発言! それ俺のネタ!」
蓮司「いやいや、遥は“被害者視点”じゃん。俺は“加害者が飽きた視点”だから質が違う」
日下部「比べるなよ。おかしいだろ」
遥「でも先生って、“人間味あるやつ”と“型落ちロボ”の差すごくね?
田村先生とか、俺たちの言葉ぜんぶコピペしてんのかってくらい通じないぞ」
蓮司「あれはもう教育産業の遺物だよ。“黒板と共に化石化した存在”」
日下部「……俺、割と田村先生の授業好きだけど」
遥&蓮司「「はぁ?」」
(沈黙)
遥「おまえ、数学得意だからだろ。
あの授業、“数字が好きなやつ専用語り”じゃん」
日下部「……かもな。でも、誰も笑ってないのに1人で話し続けるの、すごくないか?」
蓮司「それはもう“狂気”の領域だろ」
遥「だよな。“人間をやめた者”の覚悟って感じ。
俺あれ見てて、ちょっと希望湧くもん。“壊れてても生きてけるんだ”って」
蓮司「歪んだ希望すぎる」
※ちょっとした補足。
遥は“人間らしさ”を基準に世界を見ている。教師も例外ではない。
蓮司は“構造的な欺瞞”を見抜くのが得意。教師も、家庭も。
日下部は“真面目であること”にまだ希望を持っている。だから化石教師も否定しない。
というか、あくまで高校生視点ですから汗
教師という職業は素晴らしいです。いや、どの職業も素晴らしいです。
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