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夏目萌*優しい彼~コミカライズ
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「…………え?」
突然の再会と、お茶の誘い。
大都会の真ん中で、幼なじみに会ったってだけでも、かなりドラマチックなんじゃないか、と思っていたけど、彼から見たら、私の表情は引きつっていたのか、慌てて訂正した。
「あ…………いや、早く帰らなきゃいけないんだったら、別にいいんだ。ただ、理麻に十年振りに会って、すごく懐かしくなったからさ。久々に話がしたいな、って思ったんだけど……」
「行く!」
恵斗くんにチラリと眼差しを向けられ、私は咄嗟に誘いに乗った。
「私も、この十年間、恵斗くんが、どんな風に過ごしていたのか、話を聞いてみたいし……」
何だか、無理やり理由をこじつけているような気がするけれど。
今、恵斗くんとお茶しなかったら、この先、彼と二度と会えないような気がした。
「じゃあ、さっそく行こうか。十分くらい歩くけど、いい?」
「全然大丈夫だよ」
彼は、新宿駅の東口に出ると、歌舞伎町方面へ向かって歩き出した。
遊歩道を抜けると、飲屋街とホストクラブが目に飛び込んでくるけど、恵斗くんは、構わず足を運び続けている。
大きな通りを横断し、食品会社の建物の脇にある道を進んでいく恵斗くん。
一歩、道に入ると、殺伐とした都会の喧騒から、ガラリと雰囲気が変わり、閑静な住宅街だった。
近くには、エストスクエアの住居棟とオフィス棟が空を突き刺し、やけに目立っている。
周辺には、コンサートホールや百円均一のお店、ハンバーガーショップやイタリアンレストラン。
さらに、コンビニエンスストアやスーパーマーケット、ドラッグストアもあった。
恵斗くんは、エストスクエアの敷地内に入っていくと、緩やかな坂と階段を下りていき、大手チェーンのカフェの中に入っていく。
「俺、ドリンク買うから、理麻は席を取っておいてくれる?」
「うん、分かった」
「あ、そうそう、理麻は何が飲みたい?」
「アイスミルクティーのレギュラーサイズがいいな」
「了解」
恵斗くんがレジカウンターに向かったのを見計らい、私は、店内の一番奥のテーブルが空いてたので、そこに荷物を置いた。
コメント
1件
まさか第2話であの幼なじみ・恵斗くんと再会するとは! しかも再会した瞬間に「お茶しない?」ってナチュラルに誘えるの、大人になったなぁ〜って感じするね💕 新宿のゴチャゴチャした雰囲気から急に静かな住宅街に変わる描写、すごくリアルで「あ、ここ知ってる!」って思ったよ! あとヒロインが「今逃したら会えなくなる気がする」って直感で飛びつくの、めっちゃ少女漫画でグッときた😭 次、2人で何話すのかめちゃくちゃ気になる!!