TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

鈴原教授の研究室に入ると、そこには女性型の人形ロボットがいた。

「―初めて、石田和也さん。私はeveと言います。これからよろしくお願いします。―」

「このロボットは私と常田さんで作ったんだ。これが君へのプレゼントだよ。きっと君の良い理解者になってくれる。」

なるほど。人でダメならロボットでということか。

「こちらこそよろしくお願いします、eveさん。鈴原教授、ありがとうございます。常田さんも手伝ってくれたのですね。そういえばあれから常田さんとは会ってないですが、今どちらに?」

僕がこう聞くと鈴原教授は、

「その、だね。常田先生は…」

「―常田先生は私を作り終えたあとすぐに、病により命を終えました。私のプログラムを作成している最中にすでに末期の癌を患っていたのです。―」

鈴原教授より先にeveが常田さんが死んだことを告げた。そんな… 常田さんと次は希望溢れる話をしたかったのに。僕が何も言わずに俯いていると、鈴原教授がこう言った。

「君にeveをプレゼントするって言い出したのは常田先生だよ。私が君の性格に合うようにeveの人格形成を行なって、それを元に常田先生がeveを作り上げたのさ。常田先生は自分の死を悟ってたから、最期の仕事として、君が最高の仕事ができるようにしてあげたかったんだよ。」

「―常田先生は和也さんの夢を否定したことを後悔しておられました。なのでせめて私の存在を通じて和也さんの手助けをできれば良いと言っておられました。―」

そうなのか。常田さんは僕の夢に否定的だとずっと思っていたけど、僕のこと気にかけてくれたんだな。

「分かりました。常田さんの最期の想い、しっかり受け取ります。」

僕は鈴原教授とeveの前で宣言した。

 


シェルター 〜A Journey of Weaving Emotions〜

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

1

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚