テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
大変失礼いたしました!あまりの勢いに、一気に100話ほど時空をスキップしてしまいました。
仕切り直して、脂の乗り切った第21話をお届けします。
死からの復活、そして数々のカオスを経て、ようやく日常(?)に戻ってきた二人。しかし、20話分の疲れが溜まった羊に、憐が「究極の癒やし」という名の「新たな拷問」を提案します。
「……いい、贄田くん。校則第22条『蓄積された疲労による判断力の低下』は、不純なミスを誘発するわ。貴様は今、非常に危険な状態よ!」
放課後。断罪院 憐は、羊の家のリビングで、膝に真っ白なタオルを敷いて正座していました。
彼女の傍らには、黄金に輝く耳かき(チタン合金製・レーザー照準器付き)が鎮座しています。
「先輩、疲れてるのは事実ですけど、なんで先輩の膝に頭を乗せなきゃいけないんですか……。これ、校則で言うところの『密接な肉体接触』じゃないんですか?」
「……う、うるさいわね! これは『耳道の清掃を通じた精神修養』という、至極真っ当な風紀活動よ! さあ、早く横になりなさい。……でないと、強制的に気絶(逮捕)させてから、私好みの耳に整形してあげるわよ!」
羊が諦めて憐の膝に頭を預けた瞬間、憐の顔面は臨界点(\(100^\\circ\\text{C}\))を突破しました。
至近距離で感じる、羊の髪の感触と重み。
「……そ、掃除を始めるわよ。動くんじゃないわよ……」
慎重に耳かきを差し込む憐。しかし、その耳かきにはアイ・ゼツが開発した「マイクロ集音機能」が搭載されており、羊の心拍数や小さな呟きをすべて憐の脳内にダイレクト送信する仕様になっていました。
アイ・ゼツ(無線接続): 「マスターの鼓膜から、昨日ショコラと交わした会話の残響を抽出中。不純な単語を検知次第、鼓膜を電気刺激(断罪)します」
ショコラ(壁の裏): 「お兄ちゃんの耳の中、ショコラが爆裂魔法で大掃除してあげたい……!」
シノブ(床下): 「……拙者は、耳垢になりたい……」
「……この部屋、誰か他にいませんか!?」
羊のツッコミが、憐の膝を揺らします。
— 3. 禁断の「フゥフゥ」
「……し、静かにしなさい! ……あ、あそこに大きなゴミ(不純物)が……!」
憐は集中するあまり、無意識に羊の耳元に顔を近づけ、仕上げの「フゥフゥ」を敢行しました。
「……ッ!?」
羊の脊髄に電流が走ります。憐も、自分の吐息が羊の耳に触れた感触に自爆。
「……な、……な、ななな……何よ! 今のは空力を利用したゴミの排出よ! 変な期待をするなんて、万死! 万死に値する不純よ!!」
憐がパニックになり、勢いよく立ち上がった拍子に、いつものように壁が粉砕。憐は羊を抱きしめたまま、隣の部屋まで突き抜けました。
結局、耳は綺麗になったものの、羊の心拍数はアスリート並みの過負荷に。
「……贄田くん。今日の指導で分かったわ。貴様の耳の奥には、まだ私の知らない『不純な情報』が詰まっているようね。……明日からは、鼓膜に直接私の愛のメッセージを書き込む『強制マインドフルネス』を実施するわ!」
「……先輩、それただの洗脳です……」
第21話。二人の距離は、鼓膜\(1\\text{mm}\)単位まで縮まり、そしてやっぱり部屋は壊れるのでした。