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天球(てんきゅう)世界観設定書
(天空人から見た浮島)
■ 世界の構造
天球:磁気と気流によって浮遊する都市・島が連なる空中世界。
地上(失われた海):天球人にとっては伝説の領域であり、映像や記録のみで語られる。
■ 住民の特徴
身体構造:酸素を多く含む軽量な生体組織でできており、体温は低く、空気中での活動に特化している。
視覚:色ではなく光の反射・気流の揺らぎで世界を見る独自の感覚器を持つ。
言語:声は“泡”として発信され、一度読むと弾けて消える「泡文字(あわもじ)」が主な伝達手段。
■ 技術と交通
移動:個人は滑空翼(グライディス)で、長距離は浮遊列車(ライドフロート)や帆船(アストシップ)を使う。
記録技術:音、泡、風の粒子など非物質的な媒体で記録が行われる。
旧地球技術:ごく一部が断片的に残っており、神秘や禁忌の対象となっている(例:ネフリオの映像装置)。
■ 宗教・信仰
太陽:降り注ぐ“危険な粒子”として恐れられ、強い直射を避ける文化。
月:記憶を見守る存在。満月には“記録の回収”という儀式がある。
星:「浮かびきれなかった夢」の象徴として、死者よりも“失敗”や“未完”を表す。
→ 星を祀ることで“未完の意志”を昇華する文化がある。
■ 社会と価値観
沈む=死・忘却という価値観。
「浮く」「軽い」「流れる」=善・洗練
「重い」「止まる」「沈む」=忌避・罪
■ 禁忌と憧れ
海に触れることは最大の禁忌。水は身体を崩す“溶解物”とされる。
しかし、海を「観る」「想像する」ことは多くの者にとって密かな憧れ。
■ 主要用語まとめ
用語 説明
泡文字(あわもじ) 一度だけ読める、消える言葉の泡
グライディス 翼型滑空具
ライドフロート 磁気浮上型列車
アストシップ 雲を渡る帆船型交通手段
ネフリオ 映像を記録・再生する禁忌技術(地球起源)
フロートル 記憶検索装置。泡として思い出を出力する
■ 物語の核テーマ
「触れられないもの」への憧れ
「消えていくもの」の記録
「浮かぶこと」と「沈むこと」の間にある選択
■地球企業 天球名 天球での役割・業務 備考
Netflix ネフリオ “泡映像”の即消費配信。視聴後はデータも記憶も弾ける 「残らない」ことが最大のエンタメ
SONY ソラー 音ではなく“光と気流”を制御する装置メーカー 映像よりも“風の震え”が音楽になる世界
Microsoft エアロハード 空間制御ソフト。空に“触れない壁”をつくる技術 「風の操作権」みたいなOSを提供
Google フロートル 浮かぶ記憶の泡から“感じる答え”を導く 検索ではなく“記憶の気配”を嗅ぐ装置
Apple スカイシード 空中で成長するデバイスを販売。種として浮かべて育てる 使い捨てではなく“育てて変化”させる機器
TikTok フラップフロウ 気流の揺れで記録される“即興舞踏”を流行らせる 音楽ではなく“空気の動き”でバズる文化
Amazon アスモン 物品ではなく“風の型”を流通。生活空間の気流コーディネート 実体は持たない。風で部屋を飾る時代