💚 (……ちゃんと気持ちを伝えよう)
今日は舘さんとご飯を食べに行く予定。
俺は舘さんに告白することにした。
普段通り会話をしながら、舘さんと美味しいご飯を食べれるのが楽しかった。
💚 (こんな日常がずっと続くといいなぁ)
俺はまだ付き合ってもいないのに、もう未来のことを考える。
💚 (…よしっ)
💚「ねぇ……」
❤️「ん、どした?」
💚「俺…」
💚 (やばい、緊張する。)
❤️ 「?」
💚「俺!舘さんのことが好きです」
❤️「…えっと、それは、異性として?」
俺は下を向き頷いた。
❤️「……ありがとう」
少し間を置いてから、彼はそう言った。
その声はどこか沈んでいて、目もまっすぐにはこちらを見ていなかった。
❤️「正直、気持ちはすごく嬉しいよ。でもごめんね。阿部とは付き合えない。」
その舘さんの目は、迷いと、申し訳なさが滲んでいた。
❤️「阿部のことは好きだよ。でもそれは、仲間で、家族みたいな好き。 だから、恋愛とかそんなふうに見たことがなくて……」
その言葉はとても優しかった。でもその優しさが胸をえぐる。
ぐっと奥歯を噛み締めて、無理やり笑ってみせる。
💚「…そっか。うん、大丈夫。聞いてくれてありがとう」
言葉が震えないように、泣かないようにするだけで精一杯だった。
この場で泣いたら、余計な罪悪感を与えてしまう。そんなの、自分が一番嫌だ。
だから、帰るときも、ちゃんと笑った。
多分──。
俺は家に帰り、玄関のドアを閉め、靴を脱ぎながらスマホを出す。
🖤 『もしもし』
めめに電話をかけた。
💚 (あ、やばい泣きそう…)
🖤『…どうしたの?』
俺はぐっと堪え、振られたことを話した。
💚「ごめんね、応援してくれたのに。それだけ、じゃぁ…またね」
俺はすぐに通話を切った。めめの言葉を遮るように。
これ以上喋ったら、泣いてしまう。
俺はスマホを握ったまま、床にしゃがみ込んだ。ずっと耐えてたものが一気に出てくる。
💚「なんで……っ、あんなふうに優しく言わないでよ… もう、やだ……」
舘さんの言葉を思い出すほど、涙が止まらない。
コメント
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阿部ちゃん辛いねぇ