テラーノベル
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有野 理麻と情熱的に身体を交えた俺は、彼女が眠ったのを見届けた後、シャワーを浴びようとベッドルームから出た。
汗でベトついた身体と髪を洗い、リビングに戻ると、スマートフォンに大量の着信履歴が残っている。
理麻と再会する半月ほど前に別れた、元恋人からの電話。
スマートフォンを手にしながら、俺は無意識に舌打ちしてしまう。
夕方くらいだったか。
理麻とセックスをした後も、元恋人から着信があり、『もしかして、元カノ?』と、理麻に問われる始末。
まさか、元カノから連絡が来ると思いもしなかった俺は、ただ焦った。
***
元恋人の浮気が原因で、別れを選択した俺たち。
その半月後、全てが億劫になっていた俺は、家にいるのが嫌で、新宿駅周辺をウロついていた。
中央東口の目の前にある、駅ビルの入り口に入ろうとした時。
実家の隣に住んでいる、有野さん家の一人娘、理麻に良く似た女性とすれ違った。
俺は反動するように振り返るが、他人なのかもしれない。
最後に理麻と会ったのは、俺が関西の大学に進学が決まり、実家を出る時だったから、先ほどの女性が理麻だったら、十年振りの再会になるだろう。
俺は、人違いでもいいから、女性の背後から声を掛けると、振り返ったその人は、やはり理麻だった。
胸元までの黒いストレートの艶髪に、大きな瞳。
エキゾチックな雰囲気を漂わせている、綺麗な顔立ち。
彼女の外見は、十年前と大して変わっていなかったが、メイクをしているせいか、落ち着いた雰囲気の中にも、艶っぽさを感じる。
何万人、と人が行き交う新宿で再会したのは、奇跡とも言えるし、このまま自宅マンションに帰りたくはない。
少しだけ立ち話をした後、俺は思い切って理麻をお茶に誘うと、表情を固まらせつつ、OKしてしてくれた彼女。
自宅近くの大手チェーンのカフェに入り、互いの近況を報告し合った。
美しくなった理麻が、十年振りに俺の目の前に現れた。
彼女も一ヶ月前に、彼氏と別れたばかりらしい。
(オトナの女になった理麻を抱いたら……どんな反応をするんだろうな……?)
何気ない理麻の仕草に、女性特有のしなやかさ、柔らかさを感じ、俺の中の劣情が、ムクムクと蠢き始める。
カフェを出た後、俺は断られるのを承知で、彼女を自宅に誘った。
コメント
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「十年振りに再会した彼女は……」第15話、読みました。元カノからの着信履歴に焦る主人公と、再会当日の回想が交錯する構成がグッときましたね。新宿の人混みの中、あのタイミングで声を掛ける決断――それが十年ぶりの再会を現実にしたわけで、その一歩の大きさを感じました。理麻が「表情を固まらせつつOKした」という、嬉しさと戸惑いの入り混じった反応がすごくリアル。元カノの存在が今後どう作用するのか、先が気になる展開です。
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