恋人が突然いなくなってからの一年間、涼はどんな気持ちで毎日を過ごしていたんだろう。
雨の日に彼女が置いて行ったワンピースを洗って、ただひたすらに待ち続ける日々はどれだけ長い時間だったんだろう。
「俺と恋人ごっこしませんか?」
あの時どうして涼がこんなことを言い出したのか、今なら理解できる。彼女が居なくなってしまった寂しさを代わりの誰かで埋めたかったんだと思う。永遠にも感じる孤独な時間を、誰でもいいから紛らわせてほしいと願ったんだと思う。
そして、たまたまそこに居たのが私で、裕斗から別れ話を切り出されたばかりだった私はその話に乗った。こんな風に始まった関係がこんなことになるなんて思わなかった。
お互いすぐに飽きて、言葉は交わさずに、ただ洗濯物が終わるのを待っているだけの距離感に戻ると思っていた。でも実際は違っていた。
まるで恋人のように接して、本当にそこに********
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