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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

重い瞼を開けたくない

ぬくぬくとした布団の中は天国だ

んーー

そうも言ってられないので背伸びをして起き上がる

夢を見ていた気がする

友達

おはー

おっはよー

今日はいつも通り友達と遊びに出かける

なんだか少し落ち着かない

友達

なあなあ聞いてくれよ

んー?

友達

変な夢見た!

どんなー?

友達

女の人となんか喋ってる夢!

あれ?俺もそんな夢見たかも…

友達

マジ!?

友達

凄い偶然だなー!

何か大切なことを忘れている気がする

財布は持ったし携帯も持った

何を忘れたんだろう

気のせいだろうか

友達

…………

友達

…………………おい

友達

おい!!

急に呼ばれたのでビクリとした

「驚かすなよ!」と言ってやりたかったが

それどころでは無さそうだ

何事かと友達の方を見やると

顔色が悪く今にも倒れそうだ

呼吸も荒いし異常なほど汗をかいている

どうした!?何があった!?

友達

あれ……

震える指が示す先には電気屋があった

電気屋がどうかしたのかと不思議に思ったが

一瞬にしてわかった

電気屋に置いてあるテレビだ

あ………

きっと今私は

顔色が悪く今にも倒れそうで

呼吸は荒くなり冷や汗をかいている

友達

なあ…どうするんだよ…

やるしかないだろ…

友達がどれだけのことを知っているのかはわからない

それでも同じ光景を見たのだろう

僕らはやらなくてはいけない

耳をすませなくてはいけない

はっ…早く行くぞ!

友達

わわわかった!

恐怖を堪えて

震える声を繋いで

罪を償わなくてはいけない

テレビに映るあなたの為に

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