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???
一葉
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一葉
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一葉
許さないよ、一葉
一葉
ガバッ____
そんな効果音が付きそうなほど勢いよく身体を起こす。
バクバクとうるさい心臓を抑えつつ、汗でぐしゃぐしゃになった額を拭った。
足りなくなった酸素を取り込もうと肩が大きく上下する。
一葉
枕元のスマホを見ると、午前4時47分。
秋に入って日が短くなった空はまだ藍色に染まっていた。
一葉
1年ほど前から私、相沢 一葉(あいざわ ひとは)はあの夢を見るようになってしまった。
夢を見始めた頃は1ヶ月に1回見る程度の頻度だったが、今では眠ると必ずあの夢を見る。
いつしか、私は眠ることが怖くなってしまった。
でも、きっと…
一葉
ぽつりと呟いて膝を抱えて顔を埋めた。
目を閉じると浮かんでくるのはあの子の最後の笑顔だった。
あの子は、私が笑顔で生きることが憎いのだろう。
救えなかった私が。
何故あの子でなくてはならなかったのか…
私でもよかったのではないか…
誰に言うでもなく淡々と自問自答してきた。
答えなんて出るはずもなく時間だけが過ぎてしまった。
何をしても解決なんて出来なくて…
だから私は逃げて来てしまった。
今日は転校初日。