これは 私が学生の頃 夏の合宿で 同じサークルの N先輩に聞いた話です
その夜私達は 湖畔で花火をして 楽しんでいました
しかし なぜか N先輩だけ 一人 湖を見て 立っているんです
私はそんな 先輩が気になって 声をかけました… すると
N先輩
と 言うのです…
当然 夜の湖を 見渡しても…
私には 何も見えませんでした…
一杯食わされたと 思った私は… 「ストーカーでも いるんですか?」 と 先輩をからかったのですが…
N先輩は 「ストーカーだったら 良かったんだけど」 と 言いました…
N先輩
そう言うと N先輩は語り始めました。
それは 先輩が まだ 高校生の頃
当時先輩の 仲間内では 天体観測が 流行っていて
毎晩のように 近くの裏山に集まって
天に輝く 星空を見て ワイワイ 楽しんでいたそうです…
主は ひとつ上の 学年の Yさんという 好青年で…
N先輩は その人に 想いを寄せていたらしく…
一週間後 夏の流星群の際に 告白するつもりでした
そして その日も 先輩は天体観測に 出掛けようとしていました
しかし 唐突に 母がこう言い出したのです
もう 裏山に行かない方がいい あそこは 良くない場所だから… と。
N先輩は不安に かられながらも 仲間の皆が待っている 裏山へ向かったそうです
しかし 現地に着くと いつも通りで…
当然 Yさんもいました
ホッとしたN先輩は 思わず
Yさんに 母親が言ったことを 伝えてしまいました。
すると Yさんは ピクリとも 顔色を変えずに こう言いました
気になるなら 覗いてみると良いよ…
N先輩は Yさんに 促されるままに 望遠鏡を覗くと…
見て… しまった… そうです…
続く
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