ハルキ
俺と
ハルキ
別れてください
愛菜
...え?
愛菜
愛菜
...なに言ってるの?
愛菜
ハルキくん...?
ハルキ
愛菜、別れて
愛菜
愛菜
あ、あはははっ
ハルキ
...!
愛菜
じ、冗談キツいよハルキくん〜!
愛菜
も〜そういうドッキリやめてったら〜!
ハルキ
冗談じゃない
ハルキ
本気だ
愛菜
...なんで!!
愛菜
なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで!!!
ハルキ
愛菜...
ハルキ
俺、知ってるんだよ
愛菜
何を
ハルキ
紗夜って名前の女の人から電話が来たんだ
愛菜
...!!
愛菜
紗夜からの...電話...?
ハルキ
洋服代とか、お金の振り込みとか、
ハルキ
自作自演とか...奴隷とか!!
愛菜
...!!?
ハルキ
つまりこうだろ!
ハルキ
お前は1人の女性を何かしらの理由で奴隷にし、
ハルキ
準備を手伝わせ、洋服を買わせ、
ハルキ
自らその服を切り裂き、顔のアザも作り、
ハルキ
襲われたという事件をでっち上げた!!
ハルキ
全ては俺からの『愛情』欲しさにな!!
愛菜
!!
ハルキ
お前は悪魔だよ
ハルキ
俺の愛しい婚約者でも何でもない
ハルキ
お前は人の形をした悪魔だ!!
愛菜
う、嘘よ...
愛菜
そんなの嘘よ!
ハルキ
なにも嘘じゃない!
ハルキ
お前は俺を裏切ったんだ!!
愛菜
裏切ってなんかない!!
愛菜
私は...ただ...
愛菜
ただ...ハルキくんからの愛が欲しくて...
ハルキ
だからといって事件をでっち上げる意味が無い!!
ハルキ
俺はお前のために...!
ハルキ
休みも取ったんだぞ!!
ハルキ
全部お前の為に!!
ハルキ
だけどお前は俺を...裏切った!
ハルキ
お前とはもう終わりだ。
ハルキ
さようなら
愛菜
まってハルキくん...!!
愛菜
行かないでっ...!
ハルキ
離せ!!
愛菜
話し合いをしようよ...!
ハルキ
お前と話すことなんか何もない!!
愛菜
ハルキくん...っ
愛菜
お願いだから―
私のモノになって
ハルキ
...っ!?
ビリビリッ!
ハルキ
うがぁっ!
ハルキ
(スタン...ガン...)
ハルキはその場に崩れ落ちた
愛菜
どうして私を愛してくれないの...?
愛菜
私はハルキくんを心の底から愛していたのに
愛菜
でも、
愛菜
私を愛してくれないハルキくんなんていらない
愛菜
だから、死んで?
愛菜
うふふっ
愛菜
うふふふふ!!
ザシュッ...
ハルキ
.......
愛菜はハルキの脇腹にナイフを突き立てた
愛菜
さよなら
〜事件から1週間後〜
あれから、愛菜はすぐ警察に捕まり、
今も黙秘を続けている
そして、
ハルキは一命を取り留めた
脇腹に刺さったナイフは、上手く 急所からは外れていて、
意識を失って3日目で、ハルキは目覚める事が出来た
そしてハルキの横にはひとりの女性が座っている
紗夜
ハルキさん...
紗夜だ。
紗夜はあれから、ハルキの入院先へ 直接謝罪に来たのだった
しかし全ての事情を知ったハルキは 紗夜を快く許した
紗夜
私のせいで...
ハルキ
もういいよ
ハルキ
君は悪くない
ハルキ
...いや、全く悪くないと言ったら嘘になるけど
ハルキ
仕方の無いことだった。
紗夜
私、毎日お見舞いに来ます
ハルキ
毎日はいいよ笑
ハルキ
時には1人の時間も欲しいからね
紗夜
あ...すみません!
ハルキ
謝る事じゃないけど。笑
紗夜
じゃあ2日に1回程度に!
ハルキ
あんまり変わってない笑
紗夜
あはは