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ツリーをしばらく見た後
ショッピングモールを散策して
色んなお店を見て回った
ぬいぐるみがたくさんあるお店
おもちゃのあるお店
その度に
拓郎
郁美
色々なものを見せられたけれど
どれも欲しいとは思わなかった
そもそも私はテレビをあまり見たことがない
かわいいぬいぐるみもお人形も
おままごとセットもちゃんと見たことがなくて
だからいきなり実物を見せられても
どうしていいかわからずに困惑してしまう
そんな私が興味を示したのは
郁美
拓郎
美結
蛍光灯や懐中電灯の光に反応して
暗くなると光る星の形をしたステッカーだった
児童相談所に置いてあった絵本で読んだ
キラキラと夜空に輝くお星さま
流れ星に三回お願い事をすると叶う
そんなお星さまに憧れていた
私の願いはたったひとつ
これからもずっと
いっちゃんとたっくんと一緒にいたい
何があっても離れたくない
流れ星ではないけれど
このお星さまにお願いしよう
そんな風に思っていた
家に戻ると
直ぐに買い物の袋を開く
中には大きさの違う星がいくつも入っていて
見ているだけで楽しくて
美結
美結
郁美
美結
拓郎
郁美
美結
たっくんと一緒に洗面所へ行き
一緒に手を洗った
早く光るお星様が見たくて
急いでいっちゃんのところに戻る
郁美
郁美
美結
拓郎
美結
たっくんと二人で寝室へ行き
たっくんは納戸から脚立を出して寝室の真ん中に置く
拓郎
拓郎
美結
拓郎
拓郎
たっくんは私を抱き上げベッドに座らせると
脚立に登り天井のあちこちに星を貼り付けていく
手を洗い終えたいっちゃんも来て
郁美
拓郎
拓郎
郁美
郁美
美結
大きい星や小さい星を
ランダムに壁に貼り付けていく
拓郎
美結
郁美
郁美
三人で協力したおかげで
寝室の壁や天井はたくさんの星でいっぱいになった