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風の音の響くある宮で

第2話 - 人間界

2023年09月03日

#一次創作

#オリジナル

狐宮🀄弥生🦊

狐宮弥生

こんにちこんこん〜

狐宮弥生

どうも、妖狐の弥生です。

狐宮弥生

それでは、話すことも特にないので

狐宮弥生

「人間界」

狐宮弥生

どうぞ〜

風夜時雨

神与響月

ｻｰｰｯ……

神与響月

あの場所どうだった？時雨！

風夜時雨

ん〜、よくわかんねぇ、って感じだな

神与響月

え〜！なんで！

風夜時雨

いや、妖狐いたし……

神与響月

ん〜……でも友達になれそうだよね〜！

風夜時雨

はぁ、お前はいっつもそうだよな……

神与響月

なんで！いいじゃーん！

ｻﾞｻﾞｰｯ……

風夜時雨

……おい

神与響月

うん。風がおかしい。

狐宮弥生

……初めてだよ。こんな風は

狐宮弥生

神様の怒りを感じる

狐宮弥生

少し、人間界でも見に行こうか

神与響月

うっ、風から神様の感情が流れ出してる……！

風夜時雨

……構えろ

風夜時雨

何かが……くる

風夜時雨

風刃だ……！

神与響月

避けらんない───

やっぱりね

風夜時雨

おまえ……？！

神与響月

悪い人じゃないって言ったじゃん、ほら！

狐宮弥生

人……じゃないけど

狐宮弥生

妖狐が助けに来てやったよ、ニンゲン共。

狐宮弥生

んで、どうしてこうなってる？

神与響月

わかんない、急に風から神の怒りを感じたんだ！

風夜時雨

で、風刃が飛んできたって訳。

狐宮弥生

なるほどね。

狐宮弥生

いいよ、キミ達は他の奴らを安全な場所に。

神与響月

でもアタシたちが倒さなきゃ……！

風夜時雨

市民を助けんのが最優先だろ？

神与響月

……わかった！

狐宮弥生

妖狐舐めんな、キミらの20倍は生きてる。

狐宮弥生

任せて。

神与響月

みなさん、こっちなら安全です！

風夜時雨

来てください、ここで水分等の物を配給します！

神与響月

ふぅ、とりあえず一段落したかな？

風夜時雨

だな。

神与響月

……

風夜時雨

あいつが心配なのか？

神与響月

そりゃそうじゃん！たとえ妖狐でも、神にかなうとは思わないよ……

風夜時雨

……倒すだけが、救うことなのか？

神与響月

え？

風夜時雨

例えば、説得したり

風夜時雨

もしもの時には封印だってできるだろ。

神与響月

……大丈夫、かな？

狐宮弥生

……もうダメだな

狐宮弥生

流石に、これだけの風刃は対応しきれない。

狐宮弥生

巫女様から貰ったもの、使うしかないね……

御札・風瓶御霊「封印」

狐宮弥生

飛んでけ……！

狐宮弥生

おぉ……なかなかに霊力使うけど……

狐宮弥生

こんな小さな瓶になるなんて……

狐宮弥生

あとは、これを縄で縛る……んだっけか

狐宮弥生

随分前のことで曖昧だ……。

ﾋﾟｰｰｰｰｰ……

狐宮弥生

う……なんだ、この音……

巫女

いい？私が居なくなってからここを管理するのは、貴女になるの。

巫女

もし、此処が、地域が、世界が危ないと判断できる時

巫女

そして、貴女とその仲間が危ない時には

巫女

この札を使いなさい。

巫女

こ…は、神……わ。

巫女

ど…ま…って…ね。

巫女

世界……すよ…に

狐宮弥生

なんだ、今のは……？

狐宮弥生

はるか、昔の記憶……？

狐宮弥生

最後の言葉だけ、どうして少し後に言ったの……。

狐宮弥生

巫女様……。

風の音の響くある宮で

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