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たいっっっっっへんお待たせしました、最新話デス…( ඉ-ඉ ) まだまだ続きます、過去変なのに話数が多いっ☔☔☔☔
───暗い。
熱い……。
煮えてしまいそうだ。
ここは───
リエル
ファーブラ
リエル
まだぼんやりとする頭で考える。
やけに高い視界に映るのは、
人を刺すためにあるような鋭い角を持つ、
岩石の欠片だった。
…?
視界が高い?
リエル
リエル
リエル
リエル
リエル
ファーブラ
ファーブラ
リエル
リエル
リエル
リエル
次?
そういえば、
私は、誰と戦っ────
オーダー
リエル
オーダーの攻撃は、彼女の耳元を掠めた。
冷たい反応の後に、生暖かく感覚が襲いかかる。
ファーブラ
リエル
ファーブラ
ファーブラ
リエル
リエルは、シェルターで負傷者の手当をしていたはずだった。
しかし突如として歪んだ視界が元に戻る頃には、
荒れ果てた城が、嫌にでも目に入る。
彼女はその感覚に心当たりがあった。
レーツェル。
反乱が起こる前、決着をつけた者だ。
リエル
リエル
リエル
ファーブラ
リエル
リエル
リエル
ファーブラ
ファーブラ
リエル
程なくして、猛攻撃が止む。
そして、遠くから鋭い光が煙を突き刺したかと思えば、
地に轟く轟音が鳴り響いた。
オーダー
リエル
ファーブラ
リエル
ファーブラ
オーダー
オーダー
煩わしそうに、音のした方を見つめる。
ファーブラ
ファーブラ
リエル
リエル
リエル
ファーブラ
オーダー
オーダー
ファーブラ
オーダー
リエル
リエル
オーダー
オーダー
オーダー
オーダー
オーダー
真っ直ぐ指をさした方向には、
リエルを守るように、ファーブラが立っていた。
リエル
リエル
オーダー
オーダー
リエル
リエル
オーダー
リエル
鱗が、逆立ったような感覚を覚える。
団長は、これまで不祥事に塗れていた騎士、兵士団を変えた。
いや、最早それだけではない。
彼がその場に居るだけで、内部の争いはピタリと止む。
噂する者はあれど、逆らうものはいなかった。
それほどの人格者、実力者だった。
それでも、「あぁ、そうか」と受け止めてしまう私がいる。
リエル
ファーブラ
依然として自分を崩さずに、オーダーを真っ直ぐ見つめる。
ファーブラ
「昨日、菓子を買うために、朝から店に並びました。」
まるで、そんなことを言われたかのような反応だ。
リエル
リエル
リエル
リエル
ファーブラ
ファーブラ
ポツリ、ポツリ。
呟くように、言葉を連ねた。
ファーブラ
リエル
ファーブラ
オーダー
オーダー
オーダー
オーダー
オーダー
リエル
オーダー
オーダー
犯人は直ぐに解ったよ。
オーダー
オーダー
燃え盛る炎と黒煙の中、
オーダー
此奴一人だけが、その場で立っていたんだからな。
ファーブラ
そこら中にある空気を見る目だった。
そして、さも当然のように、こう言う。
ファーブラ
その爆撃は、当時の支配者にも見事に命中していた。
イカれた集団を、イカれた方法で支配する奴だ。
そんな奴が、たった一人の幹部に殺られたんだ。
オーダー
ファーブラ
ファーブラ
理解できなかったよ。
どうやら、俺の正義と、此奴の正義は違っていたようだ。
そのまま耳を傾けると、つらつらくだらない理論を喋る。
オーダー
オーダー
支配者が不在の今、指揮を取れる幹部は俺だけ。
総勢で、殺しにかかった。
ファーブラ
ファーブラ
ファーブラ
顔に巻いてある包帯に手を当てる。
隙間から覗く顔や、その手の皮膚も、
痛々しく焼け爛れているのが見えた。
オーダー
オーダー
オーダー
オーダー
オーダー
喉を鳴らして嘲笑し、心底見下した目でファーブラを見る。
ファーブラ
ファーブラ
ファーブラ
ファーブラ
オーダー
リエル
魔術による光線が、ファーブラの元へ向かう。
ほとんど不意打ちのような速度だった。
それは肉を抉る手前で、鈍い衝突音とともに跳ね返される。
リエル
リエル
防護壁を張っていたのは、ファーブラだ。
リエルは素早く反応し、詠唱しかけたが、
発動もしていないのに、苦しそうに顔を歪める。
リエル
ファーブラ
リエル
ファーブラ
ファーブラ
ファーブラ
ファーブラ
ファーブラ
リエル
──彼女を一言で表すとしたら、
図式と工具だらけの部屋に、
様々な機械が、綺麗に並んでいる。
その中でも特別目立っているものがあった。
素人に見せれば、
誰もが「人間」だと答えるほど、精巧なヒューマノイドだ。
ドア付近で、それらの説明書を見ていた男は、
感心したように、窓際の人物へ目を向ける。
デフ二ダ
デフ二ダ
「貴女」と呼ばれた人は、
凛として、提案を断る。
デフ二ダ
男は1歩ずつ、ヒューマノイドへと足を進める。
デフ二ダ
ヒューマノイドの機体に男が近づくと、
鋭い声で、伸ばした指を静止させる。
いつの間にか振り返った彼女の眼は、
若干の後悔を眉の動きで見せた男を、
しっかりと捉えていた。
デフ二ダ
デフ二ダ
デフ二ダ
デフ二ダ
デフ二ダ
言われるがままにドアへ向かい、廊下へ出る。
ドアを閉める直前に、男はこう言った。
そう吐き捨てると、彼女が何かを言う前に、ドアは閉まりきる。
デフ二ダ
ジジ…
ジ……ッ
ガシャ
ガシャ
人からは出ないであろう足音が、 荒れた城内で響き渡る。
イヴィ
イヴィ
俺はドロシーに叩き起された後、
ロックと共に、城へ向かっていたはずだった。
その時、嫌に感じ慣れた目眩に襲われたかと思えば、
ただ一人、石造りの床に足をつけていたのだ。
イヴィ
イヴィ
イヴィ
ジジ…
イヴィ
ヒュンッ
さほど太くない光線が、イヴィへ弧を描きながら放たれる。
イヴィ
ドォンッ
赤くなぞられた壁は、状況に置いていかれたように遅れて爆音を立て、
砂埃として、空気中に痕を残していた。
イヴィ
イヴィ
そう、彼を執拗に追いかけていたのは、
重厚なロボットだった。
イヴィ
イヴィ
イヴィ
『メーヴェ街』
世界の中でも有数な、機械工業の街だ。
その筆頭は、『デフニダ・リジェンス』と呼ばれる博士。
人型のロボット…ヒューマノイドの製作に長けていた。
後に、この技術を応用し誕生したのが、三番隊である。
イヴィ
イヴィ
ギシ……
イヴィ
イヴィ
イヴィ
イヴィ
イヴィ
……シュバルツ。
就任当時から、黒い噂が絶えなかった。
ただ、その座に居座りたいが為に、
金とか、コネとかで食い繋いできたのだろう。
横暴な政治が長く続いたため、
特に、王族と深い繋がりがある一般騎士の所属する騎士団は、
国民から軽蔑の目を向けられることも少なくなかった。
金や、コネ。
つまり、シュバルツの周りにいるヤツらも潔白ではないわけで。
前団長も当然、シュバルツの手下だったはずだ。
イヴィ
エクレール
イヴィ
寝返った連中の中に紛れて、 魔術結社の人間が好き勝手やっていた。
しかも、幹部のヤツら曰く、ファーブラは魔術結社の人間だったと言う。
イヴィ
そして、玉座の間へ続く扉に近づいた時。
イヴィ
イヴィ
イヴィ
クランツ
イヴィ
慌てて「さん」を付け加える。
クランツ
イヴィ
クランツ
イヴィ
クランツ
クランツ
イヴィ
イヴィ
クランツ
無言で、煤けたメモ用紙を取り出した。
イヴィ
クランツ
クランツ
クランツ
イヴィ
イヴィ
クランツ
クランツ
クランツ
イヴィ
クランツ
イヴィ
クランツ
イヴィ
グッ
イヴィ
クランツは既に傷だらけの団服の胸ぐらを掴み、
壁にたたきつけた。
クランツ
クランツ
イヴィ
クランツ
クランツ
クランツ
クランツ
クランツ
クランツ
イヴィ
イヴィ
クランツ
靴が石を叩く音が、重苦しい空間に響く。
石造りの間は、地上の熱気を遮断し、
冷え冷えとした雰囲気を放っていた。
イヴィ
イヴィ
クランツ
イヴィ
クランツ
イヴィ
イヴィ
クランツ
クランツ
クランツ
クランツ
イヴィ
クランツ
クランツ
イヴィ
イヴィ
クランツ
イヴィ
クランツが指をさす。
そこには、薄暗い中でも目立つ鉄の檻があった。
牢屋だ。
クランツ
イヴィ
イヴィ
クランツ
クランツ
イヴィ
クランツ
イヴィ
クランツ
イヴィ
檻の前には、数人の兵士が立っている。
寝返った側の者だろう。
しきりに辺りを見渡し、警戒しているようだ。
クランツ
クランツ
イヴィ
クランツ
クランツ
俺は、コイツと組んで戦ったことがあまりない。
すげえ分析力だ…
イヴィ
イヴィ
イヴィ
クランツ
クランツ
クランツ
革命軍
イヴィ
小さく、言葉を吐くための空気を吸う。
イヴィ
イヴィ
イヴィ
イヴィ
革命軍
イヴィ
革命軍
物陰から、人影が飛び出す。
革命軍
イヴィ
革命軍
イヴィ
イヴィ
革命軍
革命軍
イヴィ
イヴィ
イヴィ
革命軍
兵士は兜越しに見開いた目をイヴィに向け、
その手をつきだし、こう叫ぶ。
革命軍
革命軍
暗がりを明るく照らす、炎が出現した。
イヴィ
革命軍
だが、その火の手はイヴィに向かうことはなく、
革命軍
致命傷には至らなかったものの、鎧を黒く焦がしていた。
クランツ
イヴィ
クランツ
イヴィ
イヴィ
クランツ
クランツ
クランツ
そう言うと、気絶した兵士の懐から小型の機械を取り出した。
イヴィ
クランツ
イヴィ
デフ二ダ
デフ二ダ
イヴィ
クランツ
デフ二ダ
クランツ
クランツが安堵しかけたその時、
デフ二ダ
芯のある声で、デフニダが言う。
場は一瞬で静まり返った。
デフ二ダ
デフ二ダ
デフ二ダ
イヴィ
イヴィ
イヴィ
※イヴィの感想です。
クランツ
イヴィ
イヴィ
イヴィ
イヴィ
デフ二ダ
デフ二ダ
イヴィ
デフ二ダ
デフ二ダ
クランツ
デフ二ダ
デフ二ダ
デフ二ダ
イヴィ
デフ二ダ
デフ二ダ
イヴィ
デフ二ダ
クランツ
デフ二ダ
デフ二ダ
イヴィ
デフ二ダ
デフ二ダ
そう言うと、耳に複数付いていたピアスを取り、
何か操作する。
…瞬く間に、映像が空間に映し出された。
通路や、部屋が細かく表されている。
イヴィ達は城内の地図だとすぐに分かった。
イヴィ
クランツ
イヴィ
デフ二ダ
デフ二ダ
デフ二ダ
どこかの通路と思われる空間に、
赤い点が映っている。
今も移動しているようだ。
クランツ
デフ二ダ
クランツ
イヴィ
イヴィ
クランツ
クランツ
クランツ
イヴィ
「KT001」と呼ばれた機体を探すため、彼らはデフニダを挟んで歩き出した。
一方、ディアベルとドロシー
ドロシー
ドロシー
ディアベル
ドロシー
長い間格闘していたのだろう、大きな剣を支えにしながら荒い息で喋る。
ドロシー
カリゴ
カリゴ
カリゴ
ディアベル
ディアベル
ディアベル
ディアベル
ディアベル
ディアベル
ドロシー
ドロシー
ディアベル
ディアベル
ディアベル
ディアベル
カリゴ
カリゴ
カリゴ
コードネーム:カリゴ
固有魔術:血鎌
自身の血液から鋭利な鎌を創り、
濃霧の中から飛ばす魔術。
種族:吸血鬼
対象の血を吸うことで、一時的に能力をコピーできる。
ドロシー
カリゴ
カリゴ
カリゴ
カリゴ
ディアベル
ドロシー
ディアベル
ドロシー
ディアベル
カリゴ
無数の血鎌が、辺りを漂う。
刃先は、「獲物」を見つけたように、喉元を捉えていた。
カリゴ
一方。
イヴィ
目的地に到着したイヴィ一行だったが、
不気味に鎮まった回廊が続くだけで、
彼ら以外の人影は見えなかった。
デフ二ダ
クランツ
クランツ
デフ二ダ
デフニダがピアスを取ろうと、耳に手を当てた時。
パンッ
イヴィ
クランツ
何かが弾けたような、軽い破裂音がした。
鼻に届く、火薬の臭い。
無意識のうちに、それぞれ腰についている銃、鞘に手を伸ばした彼らだが、
やがて、違和感に気づく。
頭上から降り注ぐのは、煙ではなく、色とりどりの紙吹雪とカラーテープだったからだ。
イヴィ
物陰から、コツコツと音がする。
デフ二ダ
イヴィ
デフ二ダ
デフ二ダ
デフ二ダ
チアフル
チアフル