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退院から一ヶ月後
明日夢
作造
俺はじいちゃんに改めてこれまでのことを謝罪した
タイムマシーンで何度も過去に飛ぶうちに
俺は母ちゃんを事故から救いたいと思うようになった
母ちゃんと父ちゃんの結婚が決まって
二人の幸せを守りたいと心の底から思って
じいちゃんが決めたルールを破って助けようと考えた
丁度その頃
じいちゃんはマシーンの新たな改良計画を立てていて
しばらくの間、地下室を出入り禁止にしようと考えていた
そのことを告げられた俺は酷く動揺してしまって
じいちゃんに俺の思惑がバレてしまった
じいちゃんは予定していた改良作業の日程を早め
地下室を完全に出入り禁止にしたけれど
それでも諦められなかった俺は
じいちゃんが居間に隠していたスペアキーを盗み出し
勝手に地下室に侵入してタイムマシーンを使った
でも改良中で不完全だったせいなのか
指定した日付に飛ぶことができなくて
事故を未然に防ぐことができなかった
作造
作造
作造
作造
作造
作造
作造
作造
作造
タイムマシーンそのものが不完全だったと言うのもあるけれど
母ちゃんを庇ってトラックと衝突したせいでリモコンが半壊
そのせいで俺は地下室ではなく事故現場だったあの道に戻った
実際には戻ることができたから良かったけれど
下手をすれば一生、この世界には戻れなかったかもしれない
作造
作造
作造
明日夢
作造
作造
明日夢
明日夢
作造
作造
じいちゃんは改良中のこの機械をどうするか
何度も考えて悩んでいた
三十年と言う長い年月をかけて作り上げた大切な物
せめて改良作業をきちんと終えて完璧な状態にしたい
作造
作造
作造
作造
だから眠らせることにしたらしい
でも三十年かけて作り上げた大切なマシーンを
完全に破壊することはしたくなかったみたいだ
明日夢
作造
明日夢
作造
作造
作造
作造
作造
そして翌日
じいちゃんはタイムマシーンの機能を完全に停止させた
じいちゃんはこんなにも凄い機械を作り上げたのに
その存在を誰にも公表することなく
地下室の扉を閉めた
じいちゃんのタイムマシーンは
静かに地下で眠り続けることになった
みなみ
明日夢
明日夢
みなみ
みなみ
みなみ
明日夢
俺は学校が終わると
その足で病院に行きリハビリを受けていた
理学療法士も驚くほどの早さで回復していき
この頃にはもう松葉杖があれば歩けるまでになっていた
みなみ
みなみ
明日夢
明日夢
明日夢
明日夢
みなみ
みなみ
みなみ
明日夢
顔を真っ赤にするみなみさんが愛しくてたまらない
明日夢
明日夢
みなみ
このまま時間が止まればいい
そんなことを考えていた
ビビビビ……
ジジジジ……
ギュィィィィィィン!!
コヨミ
コヨミ
コヨミ
ビビビビビビビビ!!
コヨミ
コヨミ
コヨミ
沼田さん
コヨミ
コヨミ
コヨミ
コヨミ
コヨミ
ギュィィィィィィン!!
沼田さん
沼田さん
突然、停止した母ちゃんの心臓……
でもその後……
ピッピッピッピッ……
沼田さん
沼田さん
沼田さん
沼田さん
愛紗
愛紗
愛紗
沼田さん
沼田さん
明日夢
みなみ
みなみ
七年後
奨太
奨太
奨太
じいちゃんの曾孫の奨太君が地下室の扉を開いた
奨太
奨太
奨太
奨太
奨太
奨太
奨太
奨太
奨太
奨太
奨太
いつかまた
あの機械が復活する時が来るかもしれない
そうすればまた
母ちゃんを助けることができるかもしれない
その時が来るまで
俺は……
明日夢
明日夢
みなみ
未来に向かって進み続ける
ビビビビ……
ジジジジ……
ギュィィィィィィン!!
おしまい。