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ツンデレな君は3

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ツンデレな君は3

1 - ツンデレな君は3

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2018年10月08日

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転校生の森野くんが来て、2日がたった。

森野くんはクラスで浮いていた。

ヒソヒソ

クラスメイト達

あの包帯なに?

クラスメイト達

腕とか足とか…包帯だらけじゃん。中2病かよwwwww

クラスメイト達

キモーw

クラスメイト達

てか、名前はなだもんね?

クラスメイト達

wwwオカマww

クラスメイト達

wwwwww

ユリ

…………………

私は見てみぬふりをした。

正直、小泉公園で草むらから出てきたのを見て不審に思い、

あまり近づかないようにしていた。

でも、そんな森野くんに、みんなは驚かされることを私もみんなも思いもしなかった。

その日は森野くんが来てから初めての晴れ。

ここのところずっと雨が降っていて校庭が使えなかったが、久しぶりに晴れたので

今日、体育の授業も久しぶりだった。

クラスメイト達

アイツ…森野絶対、足遅いだろ…

クラスメイト達

だろうね。あんなヒョロヒョロww

クラスメイト達

wwwww

斎藤先生

はーい、今日は50メートル走練習のあと、タイムはかるぞ〜

クラスメイト達

はぁ〜…い

斎藤先生

じゃあ並べ〜

斎藤先生

斎藤先生

斎藤先生

いくぞー

斎藤先生

位置について…よ〜い…

バッ! (旗が振り上げられた)

勢い良く前列の人たちが走り出した。

どんどん走り出していって、

ついに森野くんの番が来た。

クラスメイト達

クスクス…

斎藤先生

位置について…よ〜い…

バッ…!

葉菜

……………

みんなが言葉を失った。

森野くんは、ぶっちぎりの1位でゴール。

香から聞いた話では、学年でも1位。

そして、この数日後のテストも

学年1位に輝やいた。

でも、

クラスメイト達は、森野くんを批判した。

クラスメイト達

なんだよ。森野のくせに。

クラスメイト達

うっざ

クラスメイト達

生意気なんだけど

クラスメイト達

オカマのくせに

クラスメイト達

ホントウザい

そのうち

森野くんへの本格的ないじめがはじまった。

ユリ

……………………

ユリ

(森野くん、大丈夫かな)

ユリ

(なんか、歩き方ぎこちないし、アザだらけ…)

ユリ

………………

ユリ

(声かけてみようかな…)

ユリ

(でも、怖いな)

ユリ

(もしかしたら私も森野くんと同じようなことされるかもだし。)

ユリ

(でも…)

ユリ

(…………そうだ…!)

放課後

葉菜

………………

葉菜

……………?

ガサッ…

葉菜

……………。

【小泉公園】

ユリ

………………

ユリ

(…机の中の手紙読んでくれたかな)

ユリ

(誰にもバレてないよね)

手紙の内容

「もう、学校には慣れましたか?いつも怪我をしているようですね。もし、何か辛いことがあったら私で良ければ相談に乗ります。今日、小泉公園で待ってます。」

ユリ

………………

ユリ

(なんか緊張してきた…)

ガサッ…

ユリ

!?

ユリ

あれ…?

ユリ

君は、もしかしてあの時の犬?

…………………

ユリ

怪我、大丈夫?もう治った?

…………………

フワッ

ユリ

えっ?何これ?!

突然その犬の周りから白い煙のようなものが出てきて、犬の周りを渦を巻いてつつんだ。

私はビックリして後ろに下がると

やがて、その煙は消えてきて、その煙の隙間から人影が見えてきた。

ユリ

え…?

ユリ

ユリ

え!?

ユリ

も…森野くん!?

ユリ

あれ?さっきの犬は!?

ユリ

え!?

葉菜

…………………

葉菜

俺。

ユリ

え?

葉菜

あの犬。俺。

ユリ

え?

ユリ

ユリ

え?嘘でしょ?

ユリ

冗談だよね?

ユリ

こんなことありえるわけない!

葉菜

今ありえてるだろ。

ユリ

え…?え!えーと?え!?

葉菜

「え」ばっかりうるさいな。

ユリ

う…あ、ごめん…?

葉菜

…………………

葉菜

来い。

ユリ

え…!あ……………

ユリ

うん…?

葉菜

……………

そのまま森野くんは黙って小泉公園の中へ入っていった。

私は戸惑いながらついていくとそこには小さな扉があった。

大きな木についた小さな扉。

葉菜

……………

フワッ

ユリ

わっ!!?

森野くんはまた犬の姿になって

扉の中へ入る手前で首をクイッとして、私も入るよう、うながした

扉の中に入るとそこは木の中

ではなく

折れたビルがあったり、火がついた家があったり、木は枯れていてボロボロの世界が広がっていた。

つづく

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