今月はTELLER文芸部 初の試み
リレー小説です!
リレー小説 夏祭り① 木野花音さん
リレー小説 夏祭り② 夜柚さん
リレー小説 夏祭り③ ベ口二力さん
リレー小説 夏祭り④ あかいとまと🍅
↑上の順番で、お読み頂くことをおすすめします。
「夏祭り④」
どうして……
こんなことに?
「僕」に出会わなければ
思い出さずにすんだのに
頬を流れる熱が
僕がまだ
ここに生きていると訴える
僕は叫んだ
人が振り返るのも
そこに彼女が居るかも しれないことも
構わず
空に咲く花火のように
儚く散りゆく 命だとしても
心臓が焼けるように熱い
きっと5年も持たない
この命
だからこそ、今
彼女のそばに居たい
「ソレ」を決めるのは
ガチャッ!
驚いた顔で固まる 「僕」に向かい
銃を打つ
ポンっ
気の抜けた音と共に
自称5年後の「僕」が
目の前から消えた
一部始終を目撃していた 店主は
僕が差し出した万札を 受け取ると
引きつった笑みで答えた
店主から受け取ったのは
彼女の狙っていた モッキー人形
僕は思わず笑ってしまう
でも、まずは……
真実を伝えないとね?
君の白い肌と
白の浴衣が
赤く染まった
その理由を
#TELLER文芸部
コメント
4件
最高でした。