真・龍馬伝

八十年越しのラブレター

目が覚めれば、そこは終戦一年前の日本だった。

近藤和葉、高校三年生。進路に向き合う初夏。
和葉は幼少の頃より自己主張出来ない性格で将来のことすら話せず、親が決めた大学を進学先と決める。そんな自分に嫌気をさしつつ、親の意に背くことも自分で将来を決めるのも怖く、現状を変えようとしない。

そんな和葉がうたた寝から目を覚ますと、知らない部屋で寝かされており、目の前には着物にモンペ姿の男性が居た。

明日の空は、何色か。

「あーしたてんきになーあれ。」
有名な言葉をここにひとつ…ですが、
本当に、貴方に明日はやって来ますか？
──────────
これは、1人の少女と、1人の少年の、戦時中の物語。
将来や、明日、なんて…来るかも分からない。そんな過酷な状況下でも、自分たちは幸せだと思い、暮らす2人の少年少女の後ろ姿。
明日も、その2人の後ろ姿は見えるのか。それか、1人の後ろ姿だけなのか。それか…どちらも見えないか。

君は平和を求め、僕は幸せを知らない。

『自分の意志で歩きたくなかった』
秀才な中学生・瑠唯は、日々を無気力に過ごしている。でも、親友とのすれ違いや戦地の少女との出会いで、瑠唯の人生は変わってゆく―。

東日本と西日本の敵対

あるとき、東京と大阪で大喧嘩をした。
そこで2人は“宣戦布告”をし、東日本VS西日本の戦いが幕を開けた。
東日本も西日本も中部地方を取ろうとしに行くが…